【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #01
こんにちは。まぬかんです。
また脱線して申し訳ないのですが、今日からちょっとだけ祐介と遥のお話を書かせてください。
妄想彼氏の何週間か後のお正月になります。遥は高校二年生です。
東京某神社。
初詣で賑わうその中に、遥は祐介と共にいた。
長い長い参拝列を見てげんなりしたが、自分は今日は大切なお願いに来たのだ。そう思えば耐えられた。
それに、横には祐介がいる。遥はチラッと祐介の横顔を見上げて、ふふっと笑う。
「人の顔を見て笑うとか、カンジ悪いんだけど。」
遥の様子に気がついた祐介が、笑いながら遥の方を向いてそう言った。
遥も祐介を見て笑う。
「あっ。祐介っ。そろそろだよっ。」
「まったく。」
お賽銭を投げ、手を合わせる。
眉間にしわを寄せ、遥は心の中で願い事を繰り返す。
ーーー神様仏様っ。今年こそ祐介とえっちしたいですっ。えっちしたいんですっっ
数週間前に2人で一泊することがあったが、その時は最後までしてくれなかった。
自分を大切にしてくれている、ということは遥にもわかっていたが、それでも"はい。わかりました"といって引き下がれるものでもなかった。
その時は祐介の大切な友人の結婚式の後為に東奔西走していた。遥も手伝っていたが祐介の働きは多岐に渡り、その手際の良さに遥はため息をこぼした程だった。
『明日もいろいろやらないといけないことがあるから、今日はここまで。』
そう言って遥を気持ちよくさせただけで終わってしまった。祐介に初めて大切なところに触れられ遥は期待したのだが、その日も最後までする事はなかった。
ーーー私、そんなに美味しそうじゃないのかなぁ。
そんな複雑な想いを抱えながらのお参りだった。祐介にはその日以来ぶりに会った。
ーーー神様仏様っ。横ですっ。横にいる祐介と、えっちがしたいんですぅぅぅっ
「さっきずいぶんと熱心にお願いしてたみたいだけど、いったい何をお願いしたんだ?」
祐介が面白がって聞いてきた。
「えっ?!」
遥は焦った。まるで自分の邪な心を読まれたかのようだった。
「なっないしょに決まってるじゃんっ。他の人に言ったら、ご利益とかなくなっちゃう!」
焦る遥に祐介が笑う。
「祐介っ。おみくじやりたいっ」
話をごまかそうと、社務所にあるおみくじの筒を指差した。
「遥、凶って。」
吹き出しそうになりながら言う祐介だったが、遥はそれどころではなかった。おみくじが凶であっても、そんなことはどうでもよかった。
遥はおみくじの"願事(ねがいごと)"の欄を食い入るように見ていた。
『努力すれば叶う』
「よしっ!!!」
大きくガッツポーズをする遥を、祐介は目を丸くしてみていた。
「おみくじが凶なのにガッツポーズとか…。ワケわかんない。」
そうつぶやく祐介の腕を組み、満面の笑みで微笑む。
しかし遥は気がついていなかった。
肝心の"恋愛"欄にこう書かれていたことを。
『障害多し。困難。』
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