けだるい図書室#01～プロローグ～
くちゅ・・・
なんで、、、なん、、で、こんなことになって、るんだろう、私、、、っ
ここはとある私立高校の図書室。
私、高野しおりが通う高校は、都内では中の上、いわゆる普通の子が通う、普通の学校だ。
ただ、他校と違うのは、高校が大学の敷地内にあり、一部施設は大学と共用となっている点だ。
ここ、図書室も共用になっており、図書室と呼ぶには少し立派な独立した建屋になっている。
中庭に面する図書室の少しアンティークな大きい窓からは、午後のやわらかい日差しが差し込
んでいる。
それがある意味「けだるさ」を感じさせる図書室特有の空気感を生み出している。
図書委員である私は、返却された本をもとの本棚に戻す作業を行っていた。
「次は、○×△の□☆★？なにこれ、むずかしすぎてタイトルすら読めないよ。」
およそ貸し出しされないであろう分厚い哲学書のような本を、もとの本棚に戻す為に移動する。
本棚はやや薄暗い奥まったところにあった。
奥まったところにある本だから貸し出されないのか、
それとも貸し出されないから奥まったところにおかれたのか、
どちらの理由でも正しい気がした。
「ほこりっぽい。。。。」
そんなことを思いながら、身長よりもやや高い位置にある本棚へ哲学書を戻そうとした瞬間だった。
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なんで、、、なん、、で、こんなことになって、るんだろう、私、、、っ
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