【淫猥病棟番外編】甘い往診#02
師長のはからいもあって、早めに自宅に帰ってきた春奈は、荷造りをはじめた。
「往診で、しかも電車で移動なんて。まるで旅行に行くみたい。」
そう言って、不謹慎だと思い肩をすくめた。
荷造りも終わり夕飯を作っていると、玄関でガチャガチャと音がして、黒羽が部屋に入ってきた。
「ただいま。」
「おかえりなさい。ね、往診の話、聞いてる?」
黒羽の春物のコートを受け取りながら、春奈は黒羽に尋ねた。
「ああ。」
「なんか、不思議な話よね?」
そういいながらもどこか浮き足立っている春奈の後ろ姿を見て、黒羽は目を細めた。
---なんとなく、シロチョー……というよりかは京子さんの画策のような気がする。それだったら断ろうと思っていたが……
「荷造り終わってるけど、足りないものがないかみておいて。」
隣の部屋にコートを置きに行った春奈がひょっこり顔を覗かせる。
---春奈が楽しそうだから……あえて乗るか。
「なに?」
「いや?それよりなんか焦げ臭い。」
「え?あっ!!」
春奈は慌ててキッチンへと戻った。
「ごめんなさい……。」
食卓の上には、大胆な色の付いた煮魚が乗っていた。
「焼き魚?」
「煮魚です!」
春奈がぷぅと頬を膨らませ、黒羽は愉快そうに笑う。
明日の出発が早いため、健太と愛は知人宅に預かって貰っていたため、2人きりの夕食だった。
2人で手を合わせ"いただきます"と言った後に、黒羽は煮魚に箸を伸ばした。
「あ、でもおいしい。」
「"でも"ってなんですか。でもって。」
そう言いながら春奈も煮魚を口に運ぶ。
「あ。意外に食べれる。」
「俺よりひどいこと言ってるな。」
そういって目を合わせ2人は笑いながら食事した。
食休みをしたあと、お風呂にお湯をはった春奈は黒羽に先に入るように勧めた。
黒羽は一瞬無言になった後、妖しく笑う。
「一緒に、入る?」
「え?」
春奈の返事も待たず、黒羽は春奈を抱き上げ、脱衣場に向かった。
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