【淫猥病棟番外編】甘い往診#03

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春奈　編

「ちょっ。透さんっっ。」

「なんだ？」

なんだ？じゃないっっ。
一緒にお風呂とか、恥ずかしい。

「下ろしてください。」

「なんで？」

もう、話が噛み合わない。っていうかわざととぼけてる。その証拠にニヤニヤと笑ってる！

「重いですから。」

「軽いぞ？ほらっ。」

透さんはそう言って私をポンポンと空中へ飛ばす。
たぶん透さんの腕からはほんのわずか浮いているだけだと思うんだけど、それでも私は慌てて透さんの首に腕を回し抱きついた。

「春奈がおりたくないってしがみついてる。」

「もうっ！」

透さんの首にしがみついているから、とても距離が近くて。
私たちは熱を帯びた瞳で見つめ合い、どちらからともなく唇を重ねた。

甘い、熱い、透さんの、キス。

私はうっとりとしながら、差し込まれた舌に応えるように舌を伸ばす。

私の口内で、くちゅりと２人の舌が絡み合う。

しばらくそうしてキスをした後、唇を離し透さんが私の耳元で囁いた。

「感じた？」

私は真っ赤になりながら、小さく頷いた。

「風呂、一緒にはいるか？」

私はこくんともう一度小さく頷いた。

いじわる……。

こんなキスされたら……がまんできない……。

私はそのまま透さんの首に回した腕に力をこめ、顔をうずめた。

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