【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #11
遥はゆっくりと目をつぶった。
細かく震えるまぶたが、自分でもおかしかった。
ーーー別にキスするのが初めてっていうわけでもないのに、私なんでこんなに緊張しているんだろう。
ちゅっと軽く唇を合わせられ、ドキンッと心臓が跳ねる。
ーーーどうしよう。ドキドキが……止まらない……。
遥は胸の高鳴りを抑えようと目頭に
力を入れた。
「こわいの?」
その仕草が祐介には怖がっているように見えて、一度触れた唇に距離ができる。
「ちが……。なんか、ちょっと緊張してるだけ……。」
遥がそういうと、祐介がくすりと笑った。
「祐介、ひど……」
「してるよ、俺も。」
被せ気味にそう言った祐介の顔を、遥は目を丸くして見つめる。すると祐介は困ったような、それでいて照れているような、そんな曖昧な表情で微笑んだ。
「俺もさ、緊張してる。遥のこと高ぶる気持ちのまま抱いて、壊してしまったらって思ったら……手が震える。」
そういって微かに震える手を遥の前に出してみせる。
「な。俺だって緊張してるだよ。遥と、一緒。」
「祐介……。」
祐介は差し出した手をそのまま上にあげ、遥の頬をすぅっと撫でる。
「遥、もっと触れてもいい?」
遥は頬を赤く染めながら、こくんと頷いた。
祐介はそんな遥を優しい笑顔で見つめながら、再び唇を塞ぐ。
二度目のキスは先程よりもほんのり熱を持っていて、それが祐介の気持ちであるかのように遥には感じた。
ーーー祐介が……今、私のこと"抱く"って言った。どうしよう、うれしい。うれしくてドキドキする。こんな…自分の家の自分の部屋で……
そこまで思って、祐介の腕を掴みガバッと身体を離した。
「祐介っ。だめよっ。まずいって。」
祐介は何のことかわからず、目をまるくして遥を見ている。
「こんな所でっ。お母さん!お母さんがいるってばっ。」
祐介は「ああ」と短く言って捻っていた上体を元に戻しベッドの端に座り直した。
「真智子先生ならいないよ。」
「え?」
「俺の車でドライブ行ってくるって。朝まで戻らないって言ってた。」
「お母さん~っっ」
「心配事はそれだけ?」
そう言って遥の首筋に手を伸ばす。
首筋をすうっと撫でられた遥は、ビクンと身体を震わせる。
「遥……。」
遥は高鳴る胸を抑えながら、目をつぶり祐介を待った。
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