妄想彼氏#14~本当の恋~
遥は自分の部屋のベッドの上で膝を抱えていた。
達也のチカラになりたい。
そう思ってはみたものの、その方法が見つからず、遥は頭を悩ませていた。
ーーー達也はおそらく私にはリハビリしている姿は見せたくないと思っている。達也がツライ思いをしている時、私はそばについてあげられない。じゃあ何をしたら達也のチカラになれるんだろう。
膝に額をつけ、さらに背中をまるめる。
ーーー達也は私のこと、どう思っているんだろう。・・・自分がいけないとはいえ、サイアクの出会いだったはず。何しろ達也をハメようとしたんだから。一歩間違えば、犯罪者にするところだったんだ。怒っていないわけがない。
そこまで考えて、さらに落ち込む。
そのことについて考えると落ち込む一方の為、違うことを考えようと、記憶を辿る。達也の弟の言葉が蘇る。
ーーー達也、お医者さんだった。あの言い方…。達也の腕は「誰かを助けること」と関係あるのかな?
「あ・・・。」
ーーー指輪の人だ。達也の腕は、指輪の人を助けるために腕をダメにしたんじゃ・・・。
そこまで思い、押し黙る。
達也のその相手を想う強い気持ちが垣間見えた気がして、さらに落ち込む。
「達也。それが達也の言う"本当の恋"なの?・・・ムリ。私にはムリだよ。そこまで相手の事を想うなんて。しかもそれが報われないなんて。辛すぎる。辛すぎるよ・・・。」
達也の心を想い、ホロリと涙がこぼれた。
自分が、今、まさに"本当の恋"をしていることに、遥は気づいていなかった。
翌日遥が病院に行くと、リハビリ室に達也はいなかった。
ーーーそうだよね。達也だって忙しいもんね…。
顔が見れずしょんぼりしてリハビリ室をはなれると、少し先に達也と弟の後ろ姿が見えた。
遥は思わず駆け寄り、達也の背中をポンと叩く。
「達也っ。元気?」
達也は驚いた顔で振り返り遥を見た。
その様子に、逆に遥が驚く。
「えっ。な、なに?」
「後ろから見て、俺だってわかったのか?」
その遥を問い詰めるような迫力に、遥は一瞬たじろぐ。
「な、なんで?わかるよ?」
弟はそんな二人の様子を笑みを浮かべながら見守っている。
達也は信じられないといった表情で、しばらく遥を見ていた。
こんにちは、まぬかんです~
今回みじかめですみませんっ。
そしてちょっと余裕がなくて、お知らせ記事を入れられませんでしたっっ。
ごめんなさい。
おわび、というわけではないのですが、昨晩ひとつ短めのお話をアップしましたので、よければどうぞ~
・・・あまりエロくなりませんでした。がっくり(笑)
→勤労淫乱女子~庶務編~
ではではー
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