蛇の涙#03~仮面の意味~
「んんんっっ。」
桃子は口を片手で覆いながら、声を漏らすまいと必死で堪えている。
「ガマン、できるといいね?」
男はそう言って再び勢いをつけて桃子を突き上げる。桃子の足がふわっと浮き上がる。
そしてすぐに躯を重力に引っ張られる。
その上下の激しい動きに、自分の躯が真っ二つに裂けてしまうのではないかという思いに駆られる。
「やっ。はぁっ。もっ。もぉ、許し・・てっ。あぁんっ。」
与えられる強い快楽に身悶えさせながら、桃子はうわ言のようにそう繰り返す。
「許してって、何を?」
男は弾みそうになる息を堪えながら、桃子の耳元で愉快そうにそう囁く。
「はっ。はぁぁっ。やっ。あふっ。」
「ね、ちゃんと教えてよ。何を許してほしいの?」
男は桃子の片脚を持ち上げると、手すりの上に乗せた。
大きく開かれた脚の、その中央の最奥に突き立てるように腰を押し当てる。
「いってごらん?淫乱な女で許してくださいって。」
男の言葉を振り切るように、桃子は首を左右に振る。
「自ら腰を振って、知らない男のモノを咥え込んでるはしたない女でごめんなさいって。」
「違っ。そうじゃ、なっ。あっ。」
激しく首を振った拍子に、足元に仮面が落ちてしまった。
男はクスッと笑う。
「奥さん、積極的だね。もう、マスクとっちゃうなんて。」
桃子は男の言っている意味がわからず、躯をひねって男の顔を見ようとする。
「でも、順序が逆だね、俺たち。」
男が愉快そうに笑いながら腰で円を描いた後、クイッと腰を入れる。
「あぁっ。ど、どういう・・・意味?!」
男の腰の動きを受け止めながら、桃子が聞くと、男はクスクス笑っている。
「知らないでそんな格好してるんだ。・・・このパーティはスワッピングパーティだ。仮面で顔と素性を隠した男女が近づき、OKだったら仮面を外すんだ。」
「お、OKって?」
男の口角が上がる。
「今してることだよ。」
男の腰が激しく動き始める。
ガクガクと揺さぶられ、桃子は手すりに捕まりながら流されまいと耐えている。
「目をこらしてよく見てごらん。庭でしている連中もいる。」
桃子は男に言われ、庭を見下ろすと、確かに黒い塊が幾つか細かく動いているのが目に入った。
「おくさんのダンナさんも今頃楽しんでいるだろうね。案外、おくさんのその乱れた姿を観て、楽しんでいるかもよ?」
桃子は目を見開いて男を見る。
オペラ座の怪人のようなマスクをつけた男が、桃子を見下ろしていた。
マスクから出ている口元は笑っていたが、マスクに隠されたその瞳は、暗く静かな湖のようだった。
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