お嬢様の淫事#06~狂愛~
ギシッ
麗香はベッドから起き上がると、浴衣を軽くまとい、携帯を持ってベランダへ出た。
ここは病院近くの安いホテル。
そこに谷田部と共にいた。
先程まで、獣のように、本能のままお互いを求めあった。
「さむ…」
夜の潮風が頬を撫でる。
月明かりが水面に反射してきらきらとひかる。
麗香は携帯の電源を入れ、電話をかけた。
ツーコール程して、高見沢が電話に出た。
「こんな時間にごめんなさいね。佐伯涼介について、調べて欲しいんだけど。特にここ五年間の彼について、なんでも知りたいの。」
「・・・かしこまりました。それで今お嬢様はどちらにいらっしゃるのでしょうか?」
「気にしなくていいわ。それより調べ物の件、よろしくね。」
麗香は携帯を切り、ベッドにもどる。
ベッドには電池がきれたかのように眠っている谷田部がいた。
麗香は谷田部の頭をすっと撫でる。
麗香は谷田部の腕の中にカラダを預けると、そのまま眠りについた。
翌朝、チェックアウトの為にロビーに降りたところ、複数人の男たちに囲まれた。
その男たちの後ろから、高見沢が現れた。
「お迎えにあがりました。お嬢様。」
高見沢がうやうやしく礼をする。
異様な気配を感じ、麗香は眉をひそめる。
「なぜここが?」
「昨晩お嬢様にお電話をいただきましたので。」
ーーーわざわざ発信元を割り出したということ?そこまで?
「迎えなんて頼んでいないわよ」
「お嬢様、我々とお戻りください。事を荒立てるのは本意ではありません。」
そういうと高見沢は谷田部を見た。その視線は冷たく、まるで虫でも見ているかのような目だった。
麗香は谷田部を見ると、一度下を向いてから顔をあげ、きりりとした表情で高見沢に答えた。
「わかったわ。その代わり、この人には危害を加えないで頂戴」
「わかりました。谷田部様には危害を加えないように致します。」
ーーー名前を…。そう。すでに谷田部くんのことは調べてあるのね…
「谷田部くん、ごめんなさい。先に東京へ戻ります。」
「麗香さ…」
麗香の表情のない様子に谷田部はかける言葉をうしなってしまった。
麗香は男たちに誘導されながら車に乗った。
残った谷田部に高見沢が声をかける。
「これ以上お嬢様をあなたのくだらない復讐劇に巻き込まないでください。これは手切れ金です。金輪際お嬢様には近づかないこと。あなたとは生きる世界が違うのです。お嬢様は違う世界で生きているあなたが珍しかっただけで、そこに愛情などありません。」
茫然自失の谷田部に追い打ちをかけるような言葉を吐いた後、谷田部の手に無理やり封筒を握らせた。
屋敷に戻った麗香を、高見沢は地下室へと案内した。
「こんなところへ連れてきて、どうするつもり?」
「お嬢様におかれましては、どうやら再教育が必要なご様子。僭越ながら私めが…」
「そうね。僭越ね。この件に関しては口出し無用よ。」
そういうと麗香は部屋を出て行こうと高見沢の横を通ってドアに向かった。
が、途中で二の腕を掴まれた。
「離しなさい。」
「・・・」
「離しなさい、高見沢。」
「離しません。」
「たか・・・」
「離しませんっ」
麗香が初めて見る、高見沢の感情的な姿だった。
麗香は言葉を失って、高見沢をただただ見た。
高見沢の目は真っ直ぐに麗香を見ている。
「お嬢様は綾小路家の跡を次ぐ者として、しかるべき男性をこの家に迎えなければなりません。それを、あんな、男に…。お嬢様はただ同情しているだけです。憐れみをかけているだけです。あのような者につまづいている場合ではございません。」
「同情じゃないわっ。私は彼が好きなのよっ。」
麗香の二の腕を掴む高見沢の力が強くなる。
怒ったような、悲しいような複雑な表情を浮かべながら、高見沢は何か言いたげに口を開いたまま麗香を見る。
麗香は高見沢の手を二の腕から外そうとしたが、逆に高見沢のくすぶっていた気持ちに火をつけてしまった。
高見沢はさらに強く二の腕を掴むと、そのまま麗香をベッドに押し倒し、自身はその上に覆いかぶさった。
手首を掴みベッドに押し当て、唇を奪う。
「つっ」
高見沢が唇を離す。
高見沢の唇から血がにじむ。
麗香が抵抗し、高見沢の唇を噛んだのだった。
しかしそれがさらに高見沢を逆上させる結果になった。
高見沢は抵抗する麗香の手首をネクタイで縛ると、荒々しくブラウスを引き裂いた。
あたりにボタンが散乱する。
「他の、くだらない男に盗られるぐらいでしたらっ。わたくしがっ。」
ブラジャーを引き上げあらわになった乳房に高見沢が吸いつく。
麗香の肌の感触を確かめるように、頬をつけ、顔をひねりながら乳房を圧迫し、その先端についている突起をクチに含む。
「っ」
麗香は声をあげないように唇を噛みしめる。
そんな麗香に業を煮やした高見沢は、軽く乳首を噛む。
苦痛に歪む麗香の表情に満足すると、クチはさらに下へと移動する。
麗香のスカートを捲り上げると、下着を剥ぎ取りワレメにクチをつけ、舌を往復させる。
クリトリスの周りを舌で一周し、その後は膣口のフチを何度か舐め、中に舌先をいれたかと思うとその状態で舌を左右に揺らす。
くちゃくちゃと舌が這い回る音が静かな室内に響き渡る。
麗香はいつしか抵抗することをやめていた。
カラダを投げ出し、高見沢の好きなようにさせていた。
高見沢がそれに気がついたのは散々しゃぶり倒し、これから挿入しようとした時だった。
麗香は穏やかに天井を見ていた。
「お嬢・・・様?」
「高見沢。ごめんなさい。こんな形でしか、カラダを差し出すことでしかあなたの気持ちには応えられない。私の心は谷田部くんのところにおいてきたの。」
「・・・」
「だから、抜け殻の私でよければ、いくらでも抱きなさい。」
「お嬢様・・・」
麗香は高見沢の襟元を掴むと、グイッと斜めに引き寄せた。
その反動を利用して、起き上がり、高見沢の上にまたがった。
「ほどきなさい。」
麗香は拘束されている手首を高見沢の前に差し出す。
高見沢は素直に麗香の戒めを解いた。
麗香は今まで自分の手首を拘束していたネクタイを、高見沢の手首に巻きつけ、格子状になっているヘッドボードに区切りつけた。
そしてシャツの重なり目に指をかけると、下に一気に引き下ろした。
ブチブチっと糸がはねる音が響く。
麗香ははだけた胸元に手をいれ、布キレと化したシャツを左右に開く。
事態が呑み込めない高見沢は、顔を紅潮させ、期待をしているのか細かく震えている。
「形成逆転ね、高見沢。」
そういうと麗香は妖しく笑った。
麗香の中で、何かのスイッチが入った。
←お礼ページ始めました♪
いつも応援してくださってありがとうございます!!みんな優しくって大好きですっ
麗香はベッドから起き上がると、浴衣を軽くまとい、携帯を持ってベランダへ出た。
ここは病院近くの安いホテル。
そこに谷田部と共にいた。
先程まで、獣のように、本能のままお互いを求めあった。
「さむ…」
夜の潮風が頬を撫でる。
月明かりが水面に反射してきらきらとひかる。
麗香は携帯の電源を入れ、電話をかけた。
ツーコール程して、高見沢が電話に出た。
「こんな時間にごめんなさいね。佐伯涼介について、調べて欲しいんだけど。特にここ五年間の彼について、なんでも知りたいの。」
「・・・かしこまりました。それで今お嬢様はどちらにいらっしゃるのでしょうか?」
「気にしなくていいわ。それより調べ物の件、よろしくね。」
麗香は携帯を切り、ベッドにもどる。
ベッドには電池がきれたかのように眠っている谷田部がいた。
麗香は谷田部の頭をすっと撫でる。
麗香は谷田部の腕の中にカラダを預けると、そのまま眠りについた。
翌朝、チェックアウトの為にロビーに降りたところ、複数人の男たちに囲まれた。
その男たちの後ろから、高見沢が現れた。
「お迎えにあがりました。お嬢様。」
高見沢がうやうやしく礼をする。
異様な気配を感じ、麗香は眉をひそめる。
「なぜここが?」
「昨晩お嬢様にお電話をいただきましたので。」
ーーーわざわざ発信元を割り出したということ?そこまで?
「迎えなんて頼んでいないわよ」
「お嬢様、我々とお戻りください。事を荒立てるのは本意ではありません。」
そういうと高見沢は谷田部を見た。その視線は冷たく、まるで虫でも見ているかのような目だった。
麗香は谷田部を見ると、一度下を向いてから顔をあげ、きりりとした表情で高見沢に答えた。
「わかったわ。その代わり、この人には危害を加えないで頂戴」
「わかりました。谷田部様には危害を加えないように致します。」
ーーー名前を…。そう。すでに谷田部くんのことは調べてあるのね…
「谷田部くん、ごめんなさい。先に東京へ戻ります。」
「麗香さ…」
麗香の表情のない様子に谷田部はかける言葉をうしなってしまった。
麗香は男たちに誘導されながら車に乗った。
残った谷田部に高見沢が声をかける。
「これ以上お嬢様をあなたのくだらない復讐劇に巻き込まないでください。これは手切れ金です。金輪際お嬢様には近づかないこと。あなたとは生きる世界が違うのです。お嬢様は違う世界で生きているあなたが珍しかっただけで、そこに愛情などありません。」
茫然自失の谷田部に追い打ちをかけるような言葉を吐いた後、谷田部の手に無理やり封筒を握らせた。
屋敷に戻った麗香を、高見沢は地下室へと案内した。
「こんなところへ連れてきて、どうするつもり?」
「お嬢様におかれましては、どうやら再教育が必要なご様子。僭越ながら私めが…」
「そうね。僭越ね。この件に関しては口出し無用よ。」
そういうと麗香は部屋を出て行こうと高見沢の横を通ってドアに向かった。
が、途中で二の腕を掴まれた。
「離しなさい。」
「・・・」
「離しなさい、高見沢。」
「離しません。」
「たか・・・」
「離しませんっ」
麗香が初めて見る、高見沢の感情的な姿だった。
麗香は言葉を失って、高見沢をただただ見た。
高見沢の目は真っ直ぐに麗香を見ている。
「お嬢様は綾小路家の跡を次ぐ者として、しかるべき男性をこの家に迎えなければなりません。それを、あんな、男に…。お嬢様はただ同情しているだけです。憐れみをかけているだけです。あのような者につまづいている場合ではございません。」
「同情じゃないわっ。私は彼が好きなのよっ。」
麗香の二の腕を掴む高見沢の力が強くなる。
怒ったような、悲しいような複雑な表情を浮かべながら、高見沢は何か言いたげに口を開いたまま麗香を見る。
麗香は高見沢の手を二の腕から外そうとしたが、逆に高見沢のくすぶっていた気持ちに火をつけてしまった。
高見沢はさらに強く二の腕を掴むと、そのまま麗香をベッドに押し倒し、自身はその上に覆いかぶさった。
手首を掴みベッドに押し当て、唇を奪う。
「つっ」
高見沢が唇を離す。
高見沢の唇から血がにじむ。
麗香が抵抗し、高見沢の唇を噛んだのだった。
しかしそれがさらに高見沢を逆上させる結果になった。
高見沢は抵抗する麗香の手首をネクタイで縛ると、荒々しくブラウスを引き裂いた。
あたりにボタンが散乱する。
「他の、くだらない男に盗られるぐらいでしたらっ。わたくしがっ。」
ブラジャーを引き上げあらわになった乳房に高見沢が吸いつく。
麗香の肌の感触を確かめるように、頬をつけ、顔をひねりながら乳房を圧迫し、その先端についている突起をクチに含む。
「っ」
麗香は声をあげないように唇を噛みしめる。
そんな麗香に業を煮やした高見沢は、軽く乳首を噛む。
苦痛に歪む麗香の表情に満足すると、クチはさらに下へと移動する。
麗香のスカートを捲り上げると、下着を剥ぎ取りワレメにクチをつけ、舌を往復させる。
クリトリスの周りを舌で一周し、その後は膣口のフチを何度か舐め、中に舌先をいれたかと思うとその状態で舌を左右に揺らす。
くちゃくちゃと舌が這い回る音が静かな室内に響き渡る。
麗香はいつしか抵抗することをやめていた。
カラダを投げ出し、高見沢の好きなようにさせていた。
高見沢がそれに気がついたのは散々しゃぶり倒し、これから挿入しようとした時だった。
麗香は穏やかに天井を見ていた。
「お嬢・・・様?」
「高見沢。ごめんなさい。こんな形でしか、カラダを差し出すことでしかあなたの気持ちには応えられない。私の心は谷田部くんのところにおいてきたの。」
「・・・」
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「お嬢様・・・」
麗香は高見沢の襟元を掴むと、グイッと斜めに引き寄せた。
その反動を利用して、起き上がり、高見沢の上にまたがった。
「ほどきなさい。」
麗香は拘束されている手首を高見沢の前に差し出す。
高見沢は素直に麗香の戒めを解いた。
麗香は今まで自分の手首を拘束していたネクタイを、高見沢の手首に巻きつけ、格子状になっているヘッドボードに区切りつけた。
そしてシャツの重なり目に指をかけると、下に一気に引き下ろした。
ブチブチっと糸がはねる音が響く。
麗香ははだけた胸元に手をいれ、布キレと化したシャツを左右に開く。
事態が呑み込めない高見沢は、顔を紅潮させ、期待をしているのか細かく震えている。
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