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まぬかん(旧名:h4a管理人)

Author:まぬかん(旧名:h4a管理人)
羽交い絞めにしておっぱいを揉む!
そんなシチュエーションが好きな管理人が官能小説を書いてみました。まだまだ拙い文章ですが、みなさんのたくましい妄想力で補ってやってください♪

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すべてではありませんが、一部のお話のリストです。
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妄想彼氏#11~苦しげに軋む背中~




その刹那、遥は確かに見たのだった。

達也の背中が苦しげに軋んでいたのを。

そして心を引きちぎるかのように鎖を断ち切ったことを。

遥は考えるよりも先に体が動いていた。

がちゃがちゃっと側溝の蓋を開けようと上下左右に揺する。
金属の蓋の裏側。尖った箇所が遥の指に喰い込み傷つける。

しかし遥は構わず蓋を揺すり続け、とうとう蓋を外した。

「どこ?どこ??」

スマートフォンのライトを溝の暗闇の中照らす。キラッと何かが反射する光が見えた。

意外に深いその溝に向かって、遥は地面に手をつき手を伸ばす。
なかなか届かず思いっきり手を伸ばしたところ、溝の淵にかけ体を支えていた手がズルっと滑った。

「遥っ」

我に返った達也が慌てて手を伸ばす。

遥の腕に触れた達也の左手は、遥を掴むことなく、遥はそのまま溝に落ちた。

「遥っ。無事かっ?!」

達也が溝を覗くと、溝の底で尻餅をついた格好で遥が座って照れ臭そうに笑っていた。

「あはは。落ちちゃった。」

「ばかやろうっ。」

ーーーあ、その表情も初めて見た。

遥はそんなことを思いながら立ち上がる。溝は遥の肩ぐらいの深さがあった。

「掴まれ。」

そう言って達也が手を伸ばそうとすると、男性が達也の肩をぐいっと掴み前にでる。

「兄貴には無理だ。お嬢さん、つかまってください。」

そう言ってニコッと笑い手を差し出す。

遥はその手を掴み溝から出ようとするが、なかなか上がれずにいたところを男性が遥の脇に手を入れスッと持ち上げる。

そしてストンと、地面におろす。

突然のことに遥は赤くなりながら、礼を言った。

「あはは、私、くさ~いっ」

そう言って屈託無く笑う遥を達也は一喝する。

「何やってんだ、お前怪我でもしたらどうするんだよ!」

遥は首をすくめたあと、笑いながらポケットに手を入れると、そこから溝で拾った物を達也に差し出した。

「だって、達也の大切なものなんでしょう?」

泥のついた手の上に乗っていたのは、ちぎられたチェーンと、そのチェーンを通した指輪だった。

大きな一粒のダイヤをたたえた、女性サイズの指輪だった。

それを見て達也が泣きそうな顔になる。

「だめだよ、大切なものをそんな簡単に捨てちゃ。」

「・・・子供が生意気いう…な…。」

語尾が小さくなり、それと共に達也の目が大きく見開かれる。

指輪の下の手のひらに赤いものが滲んでいた。

「水だっ。水をもってこいっ!!」

男性が水を用意すると達也は傷口にジャバジャバと水をかける。

「お前、車か?」

達也が男性に聞くと男性は車を待たせてあると言った。

「俺たちを中央病院に連れて行けっ。処置するっ。」

達也は遥の体を抱き上げると、男性の後に続いた。

「達也っ。汚れちゃうっ。こんな傷ほっといても大丈夫だからっ。」

達也の腕の中で遥が脚をバタつかせる。

「破傷風に感染したらどうするんだっ。頼むからおとなしくしていてくれ。」

そう言うと腕を少し持ち上げ直し、遥を自分の方に傾ける。

達也の腕の中で、遥は顔を赤くしながら、それでも大人しくしていたのだった。






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妄想彼氏#12~好き~

ーーー落ち着かない。

遥はベッドの上で硬直していた。

破傷風予防の処置をされた後、制服のクリーニングが終わるまでと言って通された病室。

個室といえば個室なのだが、無駄に豪華なそのホテルのような一室のベッド。
その寝心地の良さに、思わず寝落ちしてしまったのはどれくらい前だったんだろうか。

そんなことを考えながら、遥はそーっと上体を少しだけ起こす。

怪我をした右手は包帯で巻かれており、その反対側の左手は、達也が握ったままベッドに突っ伏すように寝ている。

ーーーまつげ、ながいなぁ…。

達也を起こさないようにゆっくりと起き上がり、達也の顔をまじまじと覗き込む。

ーーー達也のチェーンの先についていた指輪。あれ、婚約指輪、だよね?達也…。私、達也の事、知りたいよ。

「う…ん…。はる・・・」

遥の心臓がドクンと大きく跳ねる。

ーーーえ?私?私のこと呼んでるの?

達也が小さくうめき声をあげ、ゆっくりとまぶたが開く。

「あ…。遥…?起きてたんだ…。」

そう言いながら遥の手を自然に離し、その手で前髪をかきあげる。

その姿に遥は思わず見とれてしまった。

「遥?」

達也は怪訝な顔をして遥の顔を覗き込む。

瞳の奥、心の片隅に沸き起こった感情まで覗き込まれているようで、遥はあわてて目をそらした。

「傷、痛むか?」

遥は黙って首を横に振る。

口を開けば指輪のことを聞いてしまいそうで、遥はギュッと唇を噛みしめる。

その遥の様子を達也は傷が痛むと勘違いしたのか、遥を引き寄せ腕の中に抱きしめる。

「大丈夫だから。最初はすこし引きつるかもしれないけど、時期に治るから。予防接種も受けてるし、ひどくなることはないから。」

そんな達也の優しい言葉に、遥は不意に涙が浮かぶ。

「痛いか?それとも不安か?」

そう言って達也はさらに遥を抱きしめる腕にチカラを込める。

ーーー違うの。達也。私、たぶん達也のことが好きなんだ。好きになっちゃったんだ。達也は私のことなんて恋愛対象にしていないってことがわかってるのに、なのに好きになっちゃったんだ…。どうしよう。達也。・・・好き。

遥は達也の胸に顔を埋め、涙を流した。

「はる…か?」

遥は涙を手でぬぐい、ニコッと達也に笑顔を見せる。

「和也くんにもお礼を言わなくちゃ。」

「和也?」

達也が不思議そうな顔をすると、遥は笑いながら返事をする。

「だって、達也の弟は和也、でしょ?」

一瞬達也の目が丸くなり、そして顔を崩して笑い出した。

「は、はははっ。違いないっ。って、あいつ、死んじゃうじやんかっ。ひでえなぁっ。」

いつものすました顔とは違う達也の表情から、遥は目を離せなかった。




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妄想彼氏#13~クソガキって何よっ~




ひとしきり笑ってから、達也は自分の左腕を眺めていた。

「達也?腕、どうかしたの?」

「えっ?あぁ、うん・・・」

達也は少し迷ってから、ゆっくりと喋り出した。

「ちゃんとリハビリをしていたら、今日みすみす遥を溝に落とすことはなかったんだろうなって思ってさ。」

遥は黙って達也の顔を見ている。

「堪えたよ。腕に触れたのに掴めなくて、するりと手の中から滑って落ちて行く遥を見て。しかも、穴に落ちた遥を引っ張り上げれなくて・・・。何やってんだよって思った。」

「達也・・・。」

「ごめんな、遥。俺があの時腕を掴めていれば。ほんと、ごめん。」

うなだれる達也が小さな子供のように見えて、遥はふふっと笑った。

「じゃあ達也。リハビリする?リハビリして動くようになるんだったら、するべきだよ。」

「遥・・・。」

「一人じゃ怖いんだったら、私が付き合ってあげてもいいよ?」

そう言って遥はニンマリと笑う。

その顔を見て一瞬驚いた達也だったが、ニンマリと笑い返す。

「言ったな。このクソガキが。」

「クソガキって何よっ。ムカつくっ。」

わざと口を尖らせ悪態をつく。

「リハビリ、するよ。でも一人でやる。」

えー、とつまらなさそうに顔を歪めた遥を見て、達也はニヤッと笑う。

「起き上がれるんだったら、着替えな。送らせるよ。」

そう言って椅子を引き部屋を出て行った。



翌日、遥は傷の経過を見せるため、病院を訪れていた。

「化膿もしていないし、問題なさそうですね。」

医師に経過良好のお墨付きをもらい、遥はいい気分になって診察室を後にする。

そして入院している恵を見舞った後、何気なく視界に入った光景に目が奪われる。

ーーー達也!

ガラス張りのリハビリ室の中で、苦痛に顔を歪め、歯を食いしばりながら指についた紐を引っ張っている達也の姿が目に入る。

遥はフラフラとガラスに歩み寄り、手をついた。

ーーーあんなに。あんなに辛いんだ。

遥は食い入るように達也を見ていた。

「ありがとうございます。お嬢さん。」

不意に後ろから声をかけられ、遥は驚いて後ろを振り返った。

そこには優しい笑みを浮かべた達也の弟が立っていた。

意味がわからず、遥は無言で会釈をする。

「俺たちがいくらすすめても、ガンとしてリハビリを受けなかったんです。うちの頑固者は。」

そう言って達也に目を向ける。

「昨日あなたを助けられなかったのは、相当堪えたみたいだ。まだ医師としての矜恃が残っていた、のかもしれませんね。」

「キョウジ?」

「ああ、プライドのことですよ。助けたい命がそこにあるのに助けられない。それを心底嫌っていた人でしたから。どんなに自分が傷ついていても、自分の腕が引きちぎれても、その人を助けたいと思うような兄でしたから。」

「・・・」

「そうしたら本当に引きちぎれて、天才と言われた兄の腕は元のように動かなくなりましたけどね。でも兄はそれを誇りに思っていました。自分の腕一本でその人を助けることができた。ふっ。自己満足ですよね。」

弟はそう吐き捨てるように言った。

「そんな言い方ひどいと思いますっ!」

そう言ってキッと弟を睨む。

「あ・・・」

遥はそのまま息を飲んだ。

弟の視線は兄に注がれ、悲痛とはこういう顔のことを言うのだろうと思わず納得してしまうような表情だった。

ーーー弟さんも苦しいんだ。やるせないんだ。お兄さんが傷ついて、なにもしてやれない自分が悔しいんだ。

そんな遥の視線に気がついて、弟は遥に視線を落とす。

「お嬢さん、お名前は?私は・・・」

「待ってくださいっ。」

遥が手を挙げて弟を制す。

「私、あの人の名前知らないんですっ。」

「・・・は?」

「私、遥っていいます。あの人の名前はあの人の口から聞きたいので。すみませんっ。」

「ったくあのバカ兄貴はいったい何をやってるんだ?おじょ・・・遥さん。うちの兄貴のこと、よろしくお願いします。高校生のあなたにこんなことをお願いするのは気が引けるのですが、あなたのおかげで兄もようやく前を向き始めたみたいです。」

「は、はあ…」

なんと答えて良いかわからず、遥は曖昧に返事をした。

ーーーこの人はたぶん私と達也の関係を誤解している。私と達也はなんでもないのに。お願いされてもなにもできないのに。

そう思い、達也に視線を移す。

ーーー達也。私、達也のチカラになりたい。

リハビリに耐える達也の姿を見ながら、遥はそう考えていた。






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妄想彼氏#14~本当の恋~




遥は自分の部屋のベッドの上で膝を抱えていた。

達也のチカラになりたい。

そう思ってはみたものの、その方法が見つからず、遥は頭を悩ませていた。

ーーー達也はおそらく私にはリハビリしている姿は見せたくないと思っている。達也がツライ思いをしている時、私はそばについてあげられない。じゃあ何をしたら達也のチカラになれるんだろう。

膝に額をつけ、さらに背中をまるめる。

ーーー達也は私のこと、どう思っているんだろう。・・・自分がいけないとはいえ、サイアクの出会いだったはず。何しろ達也をハメようとしたんだから。一歩間違えば、犯罪者にするところだったんだ。怒っていないわけがない。

そこまで考えて、さらに落ち込む。
そのことについて考えると落ち込む一方の為、違うことを考えようと、記憶を辿る。達也の弟の言葉が蘇る。

ーーー達也、お医者さんだった。あの言い方…。達也の腕は「誰かを助けること」と関係あるのかな?

「あ・・・。」

ーーー指輪の人だ。達也の腕は、指輪の人を助けるために腕をダメにしたんじゃ・・・。

そこまで思い、押し黙る。

達也のその相手を想う強い気持ちが垣間見えた気がして、さらに落ち込む。

「達也。それが達也の言う"本当の恋"なの?・・・ムリ。私にはムリだよ。そこまで相手の事を想うなんて。しかもそれが報われないなんて。辛すぎる。辛すぎるよ・・・。」

達也の心を想い、ホロリと涙がこぼれた。

自分が、今、まさに"本当の恋"をしていることに、遥は気づいていなかった。



翌日遥が病院に行くと、リハビリ室に達也はいなかった。

ーーーそうだよね。達也だって忙しいもんね…。

顔が見れずしょんぼりしてリハビリ室をはなれると、少し先に達也と弟の後ろ姿が見えた。

遥は思わず駆け寄り、達也の背中をポンと叩く。

「達也っ。元気?」

達也は驚いた顔で振り返り遥を見た。

その様子に、逆に遥が驚く。

「えっ。な、なに?」

「後ろから見て、俺だってわかったのか?」

その遥を問い詰めるような迫力に、遥は一瞬たじろぐ。

「な、なんで?わかるよ?」

弟はそんな二人の様子を笑みを浮かべながら見守っている。

達也は信じられないといった表情で、しばらく遥を見ていた。






こんにちは、まぬかんです~


今回みじかめですみませんっ。

そしてちょっと余裕がなくて、お知らせ記事を入れられませんでしたっっ。
ごめんなさい。

おわび、というわけではないのですが、昨晩ひとつ短めのお話をアップしましたので、よければどうぞ~

・・・あまりエロくなりませんでした。がっくり(笑)

勤労淫乱女子~庶務編~

ではではー

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妄想彼氏#15~やり直しの恋愛~





「たつ・・・や?」

達也の視線をどう受け止めたら良いかわからず、遥は達也の名を呼んだ。

それでも心ここにあらずといった表情で達也はまだ固まっている。

達也の動揺をあらわすかのように、瞳が揺れていた。

「おい、兄貴。」

見るに見兼ねて弟が達也に肩をぶつける。

「あ?ああ。」

上の空の達也の様子に、弟はみじかため息をつく。

「遥さん。うちの兄貴はね、その辺りになにかトラウマがあるみたいなんですよ。だから高校時代からつい何年か前まで、真っ当な恋愛をしたことがないんです。」

そう言ってニヤッと笑う。

その笑みの意味が遥にはわかった。

遥はぎゅっとコブシをにぎる。

「じゃあ達也っ。私が高校生の恋愛を教えてあげるっ。私と、高校生の恋愛からやり直そうっ?」

呆気にとられた達也は言葉を返せずにいた。

「じゃあ遥さん。うちの兄をよろしくお願いします。今日の兄の予定はすべてキャンセルさせますから。」

そういって笑いながらその場を去って行った。

取り残された形になった2人は、目が合うとプッと笑った。

「いっとくけどな。俺はモテたんだぞ。」

「はいはい。そういうことにしておいてあげます。」

そして再びプッと笑う。

「で、これからどうするんですか?遥先生?」

達也が妖しい笑みを浮かべて遥に聞いた。

その様子にドキッとしながらも、その気持ちは奥底へと隠し、遥は指を顎に一本立て、考える振りをした。

「高校生のデートといえばカラオケ!」

そう言うと達也の腕をとり、グイグイと歩き始めた。





「まさかこの歳でカラオケボックスに来るとはなぁ。」

そういいながら室内をキョロキョロと見回す。

「なんで?達也そこまで歳じゃないでしょ?というか年齢関係ないじゃん。仕事仲間と来たりしないの?」

達也の上着をハンガーにかけながら遥は達也に聞いた。

「んー。最近は色々としがらみとかできちゃったしな。気を使ってもらうのも面倒だし、まあ、そんなに歌うのが好きってわけでもないし。」

「ふーん。オトナの世界ってめんどくさいのね。」

そう言ってストンと達也の横に座る。

「そうだぞ。だから今のうちにたくさん遊んでおいたほうがいい。遥は将来何になりたいとか、あるの?」

運ばれてきたコーヒーに口をつけながら達也が遥に聞くと、遥はうーんと口を少しへの字に曲げながら眉間にシワを寄せる。

「まだ考えられないっていうか。達也は?高校2年の時、もう自分の将来とか考えてた?」

「んー。俺の場合医者になる以外の道がなかったからなぁ。あ。そんなかわいそうって目で見るなよ。俺はこの道に進んでよかったと思ってるんだから。」

「ね。達也の高校時代の話、聞きたいっ。」

「はぁ?そんなの聞いて面白いか?」

ーーーだって達也のこと、もっと知りたいんだもん。達也がどんなことを考え、どんな風にオトナになったのか。好きになったら相手の事もっと知りたいって思うのはフツウでしょ?

「うーん。何を話せばいいんだ?」

「彼女は?付き合っている人とかいたの?高校時代は何人ぐらい付き合ったの?」

達也は上を見ながら、指をひとつふたつと折っていく。片手の指が往復し、もう達也は片方の手に入ったところで遥はため息をつきながらストップをかけた。

「その中で達也が1番好きだったのはどんな人?」

遥が聞くと、達也は困ったような顔になった。

「俺さ。"付き合った"子に好きだって思ったことないんだよね。」

「1度も?」

「1度も。」

「顔が良くって頭も良くて金持ちで家柄も良くって。そんなのに群がるオンナしか俺の周りにはいなかったんだ。」

「達也、それ自分で言う?」

「だって、事実だろ?」

そう言って達也はニヤリと笑った。

ーーーそりゃかっこいいのは認めるけどさ。

「ホントの恋をしたことがないなんて、私に言える立場じゃないじゃん。」

遥は茶化すように唇を尖らせながら達也に言うと、達也は微笑みながら遥の頭をぽんぽんと叩く。

「理由は違えど、昔の俺を見てるみたいで放っておけなかったのかもな。」

自分に向かって優しく微笑む達也から、遥は目が離せないでいた。







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