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まぬかん(旧名:h4a管理人)

Author:まぬかん(旧名:h4a管理人)
羽交い絞めにしておっぱいを揉む!
そんなシチュエーションが好きな管理人が官能小説を書いてみました。まだまだ拙い文章ですが、みなさんのたくましい妄想力で補ってやってください♪

基本的に平日14時頃に更新します♪
土日は更新したりしなかったり、です。

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すべてではありませんが、一部のお話のリストです。
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妄想彼氏#06~電話でえっち~





夜、23時を5分程過ぎて、遥の携帯に着信が入る。

遥の部屋は暗く、その中で携帯の着信を知らせる明かりがピカピカと光っている。

「こんばんは。遥ちゃん。」

少し陽気なその声色に、遥はわざと冷たく返事をする。

「呑んでるの?お酒。」

「呑んでいた、かな?接待受けてた。めんどくさいから、ひたすら呑んでた。」

まるでクチを尖らせた子供のような言い方に、遥は思わずクスッと笑ってしまった。

その様子に、達也は満足気に笑う。

「で、何?」
達也が聞くと、遥は小さな声で甘えるような声を出す。

「妄想彼氏で、妄想しようと思って。」

「え?」

「妄想していいんでしょ?ね、達也。キスして?」

電話の向こう側で達也が困っているような気がする。そう考えただけで、遥は楽しくってしょうがないといったような顔をする。

チュッ

電話の向こう側から、小さく音がした。

「おでこ、な。」

遥はクチをとがらす。

「やだ。もっと大人のチューがいい。」

駄々をこねると、電話の向こう側でしょうがないなぁと笑いながらつぶやいている声がする。

「遥。今どんな格好で、どこにいるの?」

「パジャマでベッドで寝てる。」

遥がそう答えると、電話の向こう側で達也がわらう。

「しっかり準備OKなわけね。」

達也がそう言って笑うのを聞いて、遥は顔を赤くする。

「遥。遥の上に跨ったよ。さぁ、クチを軽く開いて、舌を少し出してごらん?」

遥は言われた通りにクチを軽く開き、舌を少し出す。たったそれだけのことなのに、いけないことをしているかのように胸がドキドキする。

「遥の舌を俺の舌で迎えにいくよ。ほら。俺の舌が遥の舌に絡むたびにくちゅっと音がする。わかるかい?」

受話器をあてた耳から、くちゅっくちゅっと卑猥な音がする。その音に合わせて遥の舌が動き出す。

「遥。もっと舌を伸ばして。俺の舌にいやらしく絡めて。」

遥は自分の中指を達也の舌に見立てて舌で周りを一周させる。

くちゅっという音が携帯を通して互いの耳に響く。

「いい子だ。」

その甘い声がダイレクトに耳に響き、遥は目を閉じて熱い息を漏らす。

自らの唾液で淫靡に濡れ光る指先をパジャマの中にしのばせ、茂みの奥の突起物に触れると、躯がビクンと跳ね上がる。

「あ・・・ん。た・・つや・・・あ。」

躯をくねらせ突起物を指でなじりながら甘い声で達也を呼ぶ。

あの日見た達也の細く長い指が自分の躯の上を這っているのだと妄想すると、さらに口から熱い吐息が漏れる。

指先がぬめりに導かれるように、奥へ奥へと進んでいく。

「あ…、はぁっ。」

クリクリと突起物を指で転がしながら、もう片方の手でパジャマの上からで胸を揉む。

ーーー達也の指が…。こう弄んで…。あぁ、あたし、いやらしい…。でも、止まらない…。

パジャマの上からでも勃っているとわかるその乳首を指で弾くように刺激する。

「あんっ。」

悩ましい声が口をつき、息が上がる。

「たつ…やぁ。あ…。」

甘い声で達也を呼ぶ。

「遥。かわいいよ。イっちゃいなよ。」

甘い低い声が耳朶に響く。

「達也っ。あぁんっ。達也っ。」

遥のクリトリスをイジる指の動きが速くなる。

「あぁっ。」

遥は躯を仰け反らせ、脚をピンとはると、躯の中心から湧き上がる甘美な潮に飲み込まれた。

「はぁっ。はぁっ。」

「ちゃんとイけた?」

達也が愉快そうに遥に聞くと、遥はまだ息が上がっている状態で「うん」と小声で答えた。

「ね、達也。私とセックスしたくなった?」

電話の向こうで笑う声が聞こえる。

「そうだね。2年後ぐらいには。」

遥は真っ赤になって思わず携帯を睨みつけた。






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妄想彼氏#07~気になるアイツ~





ーーー悔しい。悔しい悔しい悔しいっ。

電話を切った後、遥は枕に顔をつけ、足をバタバタとさせていた。

ーーーなんなの?あの男。そんなに私って魅力ないわけ?!

姿見の前に移動し、下から胸を持ち上げる。
巨乳、というわけではないが、形の良い適度な大きさの胸だと思っている。
いわゆる『美乳』であると、本人は思っている。

持ち上げた胸を揺すってみる。

肉がぷるぷると震える。

「あほらし・・・」

持ち上げた手を下ろす。

ベッドに戻り、布団に潜る。

ーーーあいつ、どんなコが好みなのかな・・・。

そんなことを思いながら、夢の世界へと落ちて行った。




「なんか、昨日とは一転して、不機嫌ねぇ。」

学校の帰り、いつものように友達とうろついていると、隣で歩いている恵にそう声をかけられた。

「そんな・・・ことない。」

その言葉の少なさが不機嫌さを物語っているのだが、遥は気づかない。

「じゃあさ、いつものアレ、やらない?」

恵がくいっと駅の方に向けて顎をあげる。

アレとは痴漢ごっこを指していることは遥にもわかっている。

『もう、そういうことはやめなよ』

達也の声が頭に響く。

「ん・・・。今日はやめておく。」

そんな遥に白けた視線を投げて、恵は他の子と行ってしまった。

フラッと本屋に入り、受験コーナーに立ち寄る。

ーーー来年は受験か・・・。私、将来は何になりたいんだろう。

そう思い、手身近にあった大学紹介の雑誌をペラペラとめくる。

ーーーあれ?今の?

ページを何ページか戻し、そこに乗っている写真を見て驚く。

ーーー達也?それともそっくりさん?

ある大学の理事長の写真が載っていた。
その優しい笑顔は達也と同じだった。
ただひとつ違う点は眼鏡をかけているということ。

ーーー確かめてみよう。

その本を握りしめレジへと向かった。



本を買い駅に向かうと、駅の入り口の周りに人だかりができている。
そこに救急車が到着する。

人だかりの隙間から、ストレッチャーに乗せられた人間の腕が見える。

遥と同じ制服を着ていた。

「え?」

そして顔が見えると遥は息をのむ。

「め・・・ぐみ?」


「女子高生が刺されたんだって。」
「なんか男が半狂乱の状態で滅多刺しだったらしいよ。」
「だましやがってとか、人生メチャクチャにされたとか、なんか叫んでいたらしい」

遠巻きに見ていた人間の声が遥の耳に入る。

救急車が走りだし、遥もその後を追うかのようにフラフラと走り出す。

そして舗装の溝に足を引っ掛け転倒する。

「めぐ・・・みっ」






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妄想彼氏#08~怖い考え~

「止めてくれ。」

歩道に跪く遥の横に、一台の車が止まる。そこから達也が降りてきた。

「遥?なにやってんだ?そんなところ・・・で・・・。」

遥の顔が真っ青な事に気がつくと、遥の腕を掴みそのまま抱き上げる。

車のシートに下ろすとペットボトルの水を遥の膝にかける。

「痛っ。」

「ちょっと我慢しろ。」

転倒した時に傷つけた膝小僧を綺麗に洗うと、絆創膏をはった。

「で、どうした?」

遥は達也の腕のシャツを掴みながら小刻みに震えている。

「恵が・・・。友達が今救急車で運ばれて・・・。」

達也はおもむろに携帯を取り出し、何処かに電話をかけはじめた。

「今渋谷駅から搬送されている患者の収容先を知りたい。あぁ。そうだ。頼む。」

電話を切り、達也は遥の肩を抱く。

「大丈夫だ。大丈夫。」

遥にそう言い聞かせるように繰り返す。

しばらくして達也の携帯に着信が入る。

「あぁ。そうか。わかった。ありがとう。」

そう言って電話を切った後、運転手に向かって口を開く。

「中央病院に向かってくれ。」

かしこまりました、と短く運転手の声が聞こえて車が走り出す。

病院に向かっている間、遥は達也の腕にすがりつくように掴みながら小刻みに震える。

「もしかして・・・。ごっこの相手かも・・・。そうだとしたら。私、私っ。」

「落ち着け。遥。」

「でもっ。」

達也は遥の頭をぐいと引き寄せ胸にあてる。

ーーー達也・・・。・・・なんか、落ち着く・・・。

達也はそんな遥の頭を撫で続けていた。


病院につくと恵は手術中という事で、応接室に通された。

達也は案内した事務員に礼を言うと、遥にとりあえず座るように、と、ソファをすすめた。

「援交相手らしいね。刺した男。」

遥はビクッと身体を震わす。

そんな遥を見て、達也はフゥっと息を漏らす。

「ごっこの相手じゃなくてよかったね、とは言わないけど。わかるね?」

こくっと遥は小さくうなづいた。

そんな遥の頭を、達也が大きな手で覆うように撫でる。

遥は小さな子供のように大人しく撫でられている。

「遥は一緒にいなかったの?」

達也が遥の隣に座り、遥の顔を覗き込むように聞く。

「うん・・・。ごっこに誘われたけど、断った・・・。達也の止める声が聞こえて・・・。」

達也はふわっと柔らかい笑顔を作ると、遥のおでこにキスをした。

突然のことで何が起こったかわからない遥だったが、ひたいに触れたのが柔らかい唇だとわかって真っ赤になる。

「!!!!」

「元気でたな。よし。病室に行こう。そろそろ処置が終わって運ばれているはずだ。急所は外れていて命に別条はないらしいって。よかったな。」

その言葉に遥の目からボロボロと涙がこぼれる。

「う・・・・。」

嗚咽が漏れ、堰を切ったかのように泣きはじめた。

最初は驚いた達也も、遥を引き寄せ両腕で抱きしめる。

「怖かったっ。怖かったのっ。」

そう何度も繰り返し、達也の腕の中で泣き続けた。




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妄想彼氏#09~妄想彼氏と現実デート~




「落ち着いた?」

ティッシュで遥の鼻を抑え、かませる。
遥は大人しく達也に鼻をつまませる。


「うん・・・」


「そこを出たところにトイレがあるから、顔を洗っておいで。」


そう言って自分のハンカチを遥に持たせ、背中を押す。


「うん・・・。」

その場で遥が立ち止まっているのを達也は不思議そうに見ていると、遥が振り返り、うつむいたまま口を開いた。

「達也。ありがとう。」

そう言って踵を返し、部屋を出て行った。


後に残った達也は目を丸くした後、柔らかく微笑んだ。




恵の病室へ行った後、2人は玄関に向かって歩いていた。
すれ違う医師や看護師がギョッとした顔で驚き、アタマを下げて行く。

その都度達也は手を挙げアタマを下げようとする医師達を止めている。

ーーー達也って何者なんだろう。さっきも当然のように応接室に通されたし、病室にいる看護師がワザワザ出てきてアタマを下げている。

チラチラッと何回も、隣を歩いている達也の顔を見上げる。

すると達也がクスッと笑い、妖しい目で遥を見下ろす。

「そんな何度も見ちゃうほどいい男?」

遥は真っ赤になって抗議する。

「ちょっと見ただけじゃん!」

その様子に達也はさらにクスクスと笑い、そして遥に微笑みかける。

ーーーあ。優しい笑顔・・・。

「やっと元気が出たね。お友達も浅い傷ばっかりだったみたいだし、この分だったらすぐに元気になるよ。」

そう言う達也を遥はまぶしそうにみる。

「達也。なんか、お医者さんみたい。」

その言葉に達也はハッとした後、意地悪そうな笑顔を作る。

「お医者さんごっこはするけどね、」

そう言って笑い飛ばす。

「なんか、安心したらハラが減ったな。なんか食べて行く?」

遥は目を丸くして驚く。

「いいの?妄想彼氏なのに。」

達也は少しだけ考えた後、ニコッと笑う。

「今日は特別。何が食べたい?」

「美味しいもの!」

「うーん。イマドキの高校生の美味しいものって、なんなんだ?」

遥がケラケラと笑う。

「達也、なんかおじさんくさい~。」

達也の片眉がピクリと動く。

「俺はまだ35だ。」

「私と20こも離れてる。」

「・・・。」

苦虫を潰したような顔をして黙ってしまった達也を遥はおもしろそうに覗き込む。

そんな遥を達也は目の端でおさえる。

「・・・食事、無しな。」

「えっ。達也、大人気ない!」

「俺は大人気ないおっさんだからな。」

「ウソウソっ。達也かっこいいっ。ステキ。35に見えないっ。まだまだイケる!」

「・・・なんか微妙に引っかかる言い方だけど。ま、いいか。」

「やったーっ」

そう言って達也の腕にしがみついた。






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妄想彼氏#10~余計なこと言わないで~

「痛っ。」

達也が小さく発した言葉に遥はハッとして腕を離す。

「ゴメンっ。」

達也は笑いながら腕をさすると申し訳なさそうに口を開いた。

「こっちこそごめん。ちょっとオオゲサだった。」

そんな達也を見て、遥は済まなそうにうなだれる。

「達也さ。」

「うん?」

「その怪我、どうしたの?なんでリハビリさぼってるの?」

「あ、覚えてたんだ。その話。」

遥はなんとなく茶化された気になり、憮然とした。

そんな気配を察したのか、達也が腕をさすりながら話す。

「昔、ね。いろいろあって、ね。」

ーーーそれ、全然説明になっていないんだけど・・・。

そんなことを思いながら、黙って達也の横を歩いていた。

「あ。」

達也の足がピタリと止まる。

つられて遥の足も止まる。

ーーー達也のそっくりさん!

街中でばったりと出会った男性は、先日遥が街中で見かけた達也にそっくりな人物だった。

その人物は遥にニコッと笑いかけた後、達也に話しかける。

「兄貴。援交?」

達也は珍しくムッとした表情になる。

ーーーあ、初めて見た表情。

遥は達也の顔を見上げ、そんなことを思っていた。

「何言ってんだよ。これからメシ食いに行くだけだよ。」

男性は再びチラッと遥を見ると、ふぅとため息をついて達也に向き直った。

「これから食事だったら、帰るのは遅い時間になるだろ?その時間に制服はどうかと思うけど。やっとマスコミが落ち着いたんだろ?わざわざネタを提供することはないと思うが?」

達也はうーんと唸ると、小声でそれもそうか、とつぶやいた。

ーーーマスコミ?よくわかんないけどこの人余計なこと言わないでよっ。せっかく達也といられるのに!

そんなことを考えていると、達也が内ポケットから財布を取り出し、遥に何枚か紙幣を握らせる。

「遥。そこの喫茶店で待ってるから、なにか服を買っておいで。すこし大人っぽいやつがいいな。」

「兄貴っ」

「遥。行っておいで。」

遥は戸惑いながらも、達也の勢いに押されてその場を離れる。まるで遥に会話を聞かせたくないと言わんばかりの達也の態度に、遥は気になって少し離れたところで立ち止まっている。背中で達也の声が聞こえる。

「彼女とはなんでもない。彼女が本当の彼氏と出会うまでの間、話をしているだけだ。」

「兄貴っ。兄貴は自暴自棄になってるんじゃないのか?リハビリもしてないんだろ?」

「自暴自棄になんてなってないよ。」

「だったらなんでリハビリをしない?忘れられないんだろ?彼女のことが。まだ結婚してないって聞いてるぞ。そんなに未練があるんだったら、迎えに行って来いよ!」

「黙れっ。」

「知ってるぞ。兄貴が首から下げてるチェーンの先に、なにがついているのかっ」

しばらく沈黙が流れ、達也が低い声で喋り出す。

「それ以上言うと、いくらお前でも許さないぞ。」

「俺が言わなかったら、誰が兄貴に言うんだ?!」

二人は激昂し、睨み合っている。遥はそれを固唾を飲んで見守っている。

達也はワイシャツの襟を乱暴に開く。ブチブチっと鈍い糸のちぎれる音がした。そしてその中のチェーンを掴むと、力任せに引き千切った。

そして男性の顔を睨み、側溝に投げ捨てた。

カツンと音がした後ちゃぽんと水音がする。

その瞬間、遥は飛び出していた。







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