ハギレの絢#07~おいてきぼり~
side 仁美
「ん…。はぁっ。」
胸元に彼の舌が這い、思わず吐息が漏れる。
顎をあげ、甘い誘惑から逃れようと首を振ると、目の前に思いがけないものがあって思わず目を見開いた。
「おたま…。」
「え?」
私が急に変なことを言ったものだから、男性が顔を上げる。そして私の視線の先を追い、自分が持ったままでいるおたまに気がついた。
「あ、鍋を火にかけてるまんまだった。」
そう言って急に立ち上がるものだから、私の手は『前にならえ!』の状態で宙に浮いてしまった。
「着替えてリビングにおいで。朝メシにしよう?」
私は目を丸くしたまま男性を見ていると、男性はつかつかっと戻って来て、前に屈むと、私の耳元で囁いた。
「後でたっぷりかわいがってあげるから。」
そう言って身体を起こすと、真っ赤になっている私を見てニヤリと笑い、部屋を出て行った。
もうっ。なんなのっ!!
上体を起こしほっぺたをパンパンと叩いていると、男性がひょっこり顔をのぞかせた。
「ブラはつけちゃだめだよ。…俺が面白くないからねっ☆」
私は手身近にあったまくらを男性に向かって投げつけた。
ぼむっと男性が閉めたドアにあたり床に落ちる。
完全に彼のペースだった。
私はキャミソールとスカートを身につけると、部屋を出た。
リビングのテーブルにはパンとベーコンエッグ。サラダにスープという朝食の見本のような料理がのっていた。
「腹減った。はやく食おうぜ。」
男性は床に座り手をあわせていただきます、と言った。その仕草が小学生の給食の時のようで、思わず顔がほころぶ。
この人、実はいい人なのかもしれない。
ぷにっ。
そう思ったのに、彼の手がいきなり伸びてきて、手に持っているスプーンで私の胸をつついた。
「感心感心。ちゃんとつけてないな?」
そういってスプーンですくい上げるように下から頂点を何度も撫でる。
その刺激にぷっくりと勃ってしまった突起をスプーンで持ち上げニヤリと笑った。
「洋服の中に、豆が入っちゃった?」
そういってその突起を重点的になぞる。
「や…。はぁっ。入って…ない…っ。」
「そうだよねぇ。そもそもスープに豆は入ってないしね。じゃあこれはなんだろうねぇ?」
そんなの…わかってるくせ…にっ。
「じゃ、あらためて、いただきまーす。」
そう言って男性はいきなり食事をし始めた。
私はおいてきぼりをくらった子供のように、放心状態で彼をぼうっと見ていた。
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