【淫靡な研究室番外編】キミに触れる夜#04
「くしゅっ」
弥生が小さくくしゃみをすると、涼介の動きが止まった。
かがんでいた身体を元に戻し、弥生の二の腕を掴みながら弥生の顔をまっすぐ見下ろす。
弥生は両手で鼻と口を覆うようにして、顔を赤らめている。
「もしかして……寒いですか?」
本当は躯が熱くなり寒さを感じるどころでは無いのだが、弥生はこくんと頷いた。
コートの下ではいつのまにかセーターが胸の上までたくしあげられていて、白く柔らかな肌がさらされていた。
弥生はそれに気がつくと、真っ赤になりながら慌ててセーターを下げた。
「それは失礼しました。それでは心置きなく肌を晒せるところに行きましょうか?」
そう言って弥生の手をとると、手の甲に唇を落とす。そしてそのままの状態で、視線だけ弥生に流す。
瞳の奥が妖しく光り、弥生はドキッとした。
弥生の背中に手を添え、2人は涼介のマンションに向かって歩き出した。 その2人を離れたところから一定の距離を保ちついていく人物がいることを、2人は気づいていなかった。
「というわけで、私はどうしても断れない来客がありますから大学へ行きます。弥生はこの家から出てはいけませんよ?まあ、そんな体力は残っていないと思いますが。」
ベッドで目から上だけを布団から出し、恥ずかしそうに自分を見上げている弥生を見て、涼介は口角を上げニヤニヤと笑った。
「涼介さんの、いじわる。」
「ほめ言葉にしか聞こえませんねぇ。」
ネクタイを締めながらニヤニヤと笑う。
昨晩は涼介に散々イかされつづけ、何度も意識を手放しそうになった。しかし涼介が無理やり弥生を官能の世界に引き戻す。
涼介はベッドに手をつき弥生の唇を舌で一周舐めた後、唇の間に舌を差し込んだ。
たどたどしく応戦する弥生の舌を刺激するように、ねっとりと舌を絡める。
「ん……。」
弥生の口の端から吐息と共に一筋どちらのものかわからないほど溶け合っている唾液が線を描き、枕を濡らす。
「ん……。はぁっ。」
唇を離した2人の間には名残の糸が引き、まるでもっととねだっている自分のようだと、弥生は思った。
「そんな瞳で見上げられたら、行きたくなくなってしまいます。」
そう言って涼介は寂しそうに笑い、今度は軽くキスをすると部屋を出て行った。
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