【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #03
「重い……」
スーパーの袋をいくつも下げ、遥は肩を落としながらげんなりした。
---いくらなんでも買いすぎた。これ、肉じゃがの他に、カレーとか作れそう。
カレーは和食じゃないじゃん!そう思い直し再び歩き出す。そして目当てのマンションの前につくと、その大きさに思わず仰ぎ見る。
「すご……。てっぺんまで見えない………。」
改めて自分の世界との違いを思い知らされる遥だったが、頭をぶんぶんと振る。
---私は祐介が好きなの。祐介の地位とかお金とか関係ない。祐介のカラダだけあればいいの!
カラダだけ、といって思わず赤くなる。
---カラダだけ、とか、えっち!ってそういう意味じゃないし!
自分に自分でツッコミを入れ、遥は鼻息荒くエントラスをくぐった。
「お邪魔……しまぁす。」
遥はそう囁くように言いながら、玄関ドアを開けた。
当然中から声を返す者もおらず、遥はほっとしながら靴を脱ぐ。
長い廊下を抜け、一番奥のドアをひらくと、遥は驚いて口をポカンと開けた。
「広ぉ……。」
遥のうちがそのリビングに丸々収まってしまうのではないか。そんな風に思ってしまうほど大きい空間が目の前に広がっていた。
先程は祐介の経済力なんて関係ないと息巻いていた遥だったが、目の前にまざまざと見せつけられると、やはりため息が出てしまう。
「なに弱気になってるのよっ!関係ないでしょっ!」
自分を奮い立たせるために、声に出した。そして、うん、と、力強く頷くと、キッチンカウンターに向かい、材料の入ったスーパーの袋をカウンターの上に置いた。
「題して、"祐介の胃袋をがっちりキャッチ!おいしく食べたら私もね!"作戦!がんばるぞー、おー!」
遥は腕まくりをして、作業に取りかかった。
↓よろしければ、1日1回、愛のクリックをお願いします♪更新の励みになります♪
こんにちは~まぬかんです~
ちょっと短めになってしまってすみません~。゚(゚´Д`゚)゚。
- 関連記事
-
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #05
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #04
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #03
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #02
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #01
←お礼ページ始めました♪
FC2ブログランキングに参加しています よかったら「つん」ってしてね♪ |
にほんブログ村ランキング(愛欲小説)にも参加 しています。押してもらえると小躍りします♪♪ |
人気ブログランキング(官能小説)に復帰でき ました♪押してもらえると跳ねて喜びます♪♪ |
官能小説.comのランキングに参加してみました♪ よかったらこちらもクリックしてみてください♪♪ |
官能文書わーるどのランキングに参加してみました♪ よかったらこちらもクリックしてみてください♪♪ |
いつも応援してくださってありがとうございます!!みんな優しくって大好きですっ
ささやかなお願い:
当ブログには「inポイントを稼ぐための騙しリンク」や「PVを稼ぐための意味の無い大量の空白行」はありません。
皆さんの愛(クリックや閲覧)だけで成り立っています。もし「しょうがねぇな、少しは応援してやるか」という気持ちになられましたら、バンバンクリックしていただけると泣いて喜びます。
当ブログには「inポイントを稼ぐための騙しリンク」や「PVを稼ぐための意味の無い大量の空白行」はありません。
皆さんの愛(クリックや閲覧)だけで成り立っています。もし「しょうがねぇな、少しは応援してやるか」という気持ちになられましたら、バンバンクリックしていただけると泣いて喜びます。
妄想彼氏番外編ーヨコシマな願いは叶わない - 関連記事
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #05(2015.01.19)
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #04(2015.01.14)
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #03(2015.01.08)
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #02(2015.01.07)
- 【妄想彼氏番外編】ヨコシマな願いは叶わない #01(2015.01.06)