淫猥病棟#40~身代わり~
その頃、綿貫は春奈の股間に顔をうずめ、その蜜をすすっていた。
春奈の膣に中指を入れ、くいっと指先を曲げる。俗にいうGスポットを指の腹で刺激すると、とめどなく蜜が溢れてくる。
それを舌を使ってクリトリスに塗りたくる。
「やっ。やぁっ。」
「いや?キミのここはいやらしくヒクヒク震えて、私を誘っているが?本当に嫌なのかい?」
その時、廊下がにわかに騒がしくなる。
「ん?君の王子様が到着かね?」
その時部屋のドアが勢いよく開かれた。
「ドアは静かに開けたまえ・・・祐介クン。」
綿貫はそう言ってからゆっくり振り返り、祐介を見て不敵に笑った。
祐介は綿貫を無言で睨みつける。
綿貫の下には、春奈が組み敷かれていた。
「春奈を、離せ。」
---祐介先生っ。
「そうはいかんよ。私は明日までコレの持ち主なのでね。」
コレと言って春奈を見た綿貫は春奈を抱きかかえると、その乳首に噛み付いた。
「・・・っ」
春奈の表情が苦悶に歪む。
「春奈クンを返して欲しければ、言うことを聞いてもらおうか。」
祐介は身構える。
しかし綿貫の口からでた言葉は、祐介の想像していないものだった。
「涼介クンを、弟くんを私のところへ寄越しなさい。出来損ないの君には興味がない。」
ーーーなぜ俺の名前ばかりか、涼介の名前まで。何なんだ?
「涼介をどうする気だ?」
「彼には再び私の道具として働いてもらうだけだ。もっとも、彼は父親が命じたと思っているようだがな。」
---涼介に何かがあったのは知っていた。ある日を境に涼介の顔から表情が消えた。こいつのせいだったのか?!もしかして親父はこいつに俺と涼介を近づけまいとして?!
「さがりたまえ。そして涼介クンを、ここに寄越しなさい。私は使えない人間は嫌いでね。キミはここには来なくてよろしい。」
黒づくめの男たちに両脇を抱えられ、部屋の外へと押し出された。
ドアが閉まる瞬間、綿貫の声が聞こえた。
「今は君に免じて春奈クンには手を出さないであげるが、早く涼介クンをよこさないと、私の気持ちが変わるかもしれんよ。」
涼介は一旦医局に戻り、その日は早退した。
そしてマンションに戻り、シャワーを浴びると、ドライヤーをかけ始めた。
いつもはふわりとさせている髪を、ブラシを使って丁寧にストレートに伸ばしていく。
ドライヤーをかけ終わり、シンプルなシャツに袖を通すと、伊達眼鏡をかけた。
どこからみても、涼介だった。
---今の、せっかく表情が柔らかくなった涼介を以前のような笑わない涼介に戻したくない。弥生ちゃんのためにも。
そう決心し、黒の国産車に乗って特別病棟へと戻った。
「久しぶりですね。涼介クン。」
祐介は答えない。
「ところでキミはここへどうやって入ったんですか?キミは免許は失効しているのではなかったのかね?」
祐介はドキリとした。もちろん顔には出さないでいるが。
「よく知っているな。最近とりなおしたんだ。」
綿貫は値踏みをするような目で祐介を見る。
「私にはね、君たち双子の見分けがつかないのだよ。君が涼介クンである証明をしてくれないか?」
祐介は黙って綿貫を睨んでいる。
綿貫は口のはしに笑いを含みながら言った。
「君の恋人は、君と祐介クンを見分けられるそうだね。その彼女は都合の良いことに、今入院しているそうじゃないか。」
---弥生ちゃんのことまでしらべあげているのか?!
「その彼女と行為におよびたまえ。」
「な…。」
「君には監視役として私の部下をつけるからそのつもりで。」
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