淫猥病棟#72~朝のまどろみ~
朝が来て、春奈は目を覚ます。
横には小さな寝息をたてて、祐介が寝ている。
春奈は祐介の頬に軽くキスをして、ベッドから出た。
床に散乱しているどちらのものかわからない浴衣で前を隠し風呂場へと向う。
シャワーを浴びたあと、部屋に設置されている露天風呂へと入る。
朝日が木漏れ日となって春奈に光を落とす。
水面がキラキラと光り、波紋がそれを揺らす。
お湯を肩にかけながら、ふと自分の胸元にある赤い斑点に気がつく。
そのひとつを指でそっと触れ、幸せな気持ちに浸る。
しばらくそのままでいた後、風呂から上がった。
「おはようございます。朝ですよ。」
春奈はベッドに腰掛け、祐介の髪を撫でながら、優しく声をかける。
「ん…。あ、春奈だ…。おはよ…。」
「?」
「なんか幸せな夢を見た気がする…。」
春奈はくすくすと笑い、立ち上がろうとする。その手を祐介が掴むと自分の胸元にひきこんだ。
「うん。こんなかんじの夢だった。」
そう言うと後ろから春奈をギュッと抱きしめ、髪に顔を落とす。
「洋服、シワになっちゃいます…。」
春奈がはずかしそうにそういうと、祐介は抱く腕に力を込める。
「脱げば、いいじゃん。」
そういって春奈の服のボタンに手をかける。
もう片方の手では、胸の膨らみを弄る。
「あ・・・んっ。髪の毛、くしゃくしゃになっちゃいます…。」
「少し乱れているぐらいがソソられるよ。」
そういって春奈のうなじをソソっと指でなぞった後、髪に指を絡める。
春奈のカラダがビクビクっと震える。
「お化粧、崩れちゃいます…」
祐介は春奈を振り向かせると、熱いキスをした。
「俺が、きれいに落としてやるよ。」
そう言って再び唇を奪う。
「んく・・・。っ。」
祐介は春奈の細い顎を指で固定し、唇を重ねながら舌を貪る。
「ん…っ。ぷはっ。はぁっ。はぁっ。もうっ。祐介先生のえっち。」
祐介は春奈をびっくりした目でみると、大きなため息をついた。
「はぁー。また先生に逆戻りか…。」
祐介のがっかりした様子に、春奈は焦る。
「だっ。だってっ。」
祐介はうなだれた顔をあげ、春奈を見てニヤッと笑った。
「ま、ベッドの中限定ってのも、楽しみが出来ていいかもな。」
「○△□×~っっ」
春奈は真っ赤になって起き上がる。
祐介はベッドの上で頬杖をつきニヤニヤと笑いながら春奈を見上げる。
春奈は近くにある羽毛の詰まったまくらを祐介の顔の辺りに押し付けて立ち上がった。
「早くシャワーを浴びてきてくださいっ。朝ごはん食べにいきましょっ。」
まくらをどけながら、祐介はくすくすと笑った。
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