淫猥病棟#78~強引なキス~
「それより西さん、あの写真っ。いつの間にあんな写真を撮ったんですかっ」
西はニンマリと笑った。
「いい仕事してただろ。」
「まあ・・・それは、確かに…。でもっ。あんな写真撮られてるなんて知りませんでしたっ。絶対他の人にみせないでくださいねっ」
西はまだニンマリと笑っている。
「なんで?いい写真じゃん。」
「なんででもですっ。」
春奈はカルテをにぎりしめながら西に言う。
西は一歩、二歩と春奈ににじり寄り、春奈を壁に追い詰めると、春奈の顔の横に片手をつき、腰をかがめて春奈の顔を覗き込む。
「こうやってさ、見つめあっててさ。2人とも恋する目になっていて…。少し妬けたよ。」
そう言って春奈の唇に自身の唇を近づけていく。
その時、西が乱暴に春奈から引き離された。
西の肩をつかみ、にらんでいる黒羽がいた。
「うちのスタッフに、なにしてるんですか?」
一瞬西は呆気にとられたが、ニヤっと笑った。
「ふうーん。」
その人を値踏みするような視線に黒羽はカチンとくる。
しかし病院内であるため、表には出さない。少なくとも黒羽はそのつもりだった。
「ここにも春奈チャンに恋するオトコがひとり、か。」
そう言って黒羽の腕を強引に払う。
「なっ」
「俺さ、人間観察は得意なほうなんだよね。いつもファインダーのぞいて被写体の内面を撮りたいと思ってるから。」
そういうと西は春奈に向かい合い、にやっと笑う。
「で、春奈チャンはどっちが好きなの?」
唐突な西の質問に、春奈はあっけにとられる。そして西の質問がようやく脳に伝達されると、一気に顔が赤くなる。
「ん?ふ~ん。」
西がさらにニヤニヤ笑う。
「春奈チャン、ひどいね。どっちも好きなんだ。」
「「えっ」」
春奈と黒羽が同時に驚く。
「なっ何いってるんですかーーっっ」
春奈が西をポカポカカルテで叩く。
---葛西が・・・・俺のことも好き?
『今はまだ選べないっていって、どっちも好きっていってたもんっ。』
---愛が言っていた話は本当だったのか?まさか。そんな。
黒羽は驚いて春奈を見つめる。
その視線に気づいた春奈は顔を赤くして視線を逸らす。
「そう、、、なのか?葛西。」
西は相変わらずニヤニヤわらいながら、その場を立ち去る。
「葛西。答えろよ。俺のこと、好きなのか?」
春奈の顔の横に肘から先をつけ、もう片方の手で春奈の顎を持ち上げる。
黒羽は春奈の目をまっすぐに見る。
春奈は顔を赤らめたまま、黙ってこくりと頷く。
「ごめんなさい・・・・。ひどいって自覚はあるんですけど・・・・。」
「いや、いい。」
そう言うと黒羽は春奈を抱きしめた。
「ちょっ。透さんっ。ここ病院っっ」
「知ってる。」
「誰かに見られたらっ」
「俺は構わない。」
「私が構いますってばっ。」
黒羽がカラダを離して春奈を見る。
「例の不可侵協定ってやつか?」
「・・・それもありますけど、、、、。恥ずかしいからですっ。」
「俺だけを見ていればいい。人の目なんて、きにするな。」
そう言って黒羽は春奈の唇をふさいだ。
---透さん、、、強引すぎです・・・・。
春奈はそっと黒羽の背中に手をまわした。
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