ショコラティエ#08
「いやー。世間って狭いんだな。で、何を忠告すんの?俺に。」
笑いながら私を小馬鹿にしたような目でみる東さんはいつもの柔和な笑顔のショコラティエではなかった。昨日の男娼の壮琉だった。
「ふたまたかけてるでしょ。というか、お金をもらって女の人と寝てるでしょっ。」
「それが何か?」
ソファーにゆったりと腰掛け、背もたれに両手を伸ばし、長い脚を組んでいる。そんな余裕シャクシャクの姿を見て、カチンとくる。
「おばさまを悲しませるようなことをしないでっ。その気がないんだったら別れてよ。」
「その気って?」
「おばさまと結婚するとか?」
私がそういうと、東さんは大きな声で笑い出した。
「なにがおかしいのよっ」
「光子もそんなこと望んじゃいないよ。」
ソファーの背もたれに肩肘をつき、身体をひねって私のほうに向くと、ニヤリと笑った。
「光子はわかって俺を買ってるんだ。」
「・・・・え?」
東さんの口角がさらに上がる。
「光子も俺を。俺の時間を買ってるんだよ。」
私はなにも言えず、口をパクパクさせている。
「だから俺は光子と一緒にいる時は、極上に甘い夢を光子にみさせてやってる。光子も俺に抱かれることで若さを保ってんだ。Win×Winな関係だろ?」
「・・・なにがうぃんうぃんよ。わかったわ!おばさまの目を覚まさせればいいのよね。」
なにもこんなろくでなしに頼むことない。おばさまと話をしてわかってもらおう。うん。そのほうがいい。
そう思い、すっくとと立ち上がる。いや、立ち上がろうとしたのだけど、手首を掴まれ、ソファーへと引き戻される。
東さんに組み敷かれ、私は真っ赤になりながら彼の顔を見上げる。
「ふーん。まんざらでもなさそうじゃん。光子にへんなことを吹き込まないように、口止め料を上乗せしておくか。」
次の瞬間、目の前がまっくらになった。
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