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まぬかん(旧名:h4a管理人)

Author:まぬかん(旧名:h4a管理人)
羽交い絞めにしておっぱいを揉む!
そんなシチュエーションが好きな管理人が官能小説を書いてみました。まだまだ拙い文章ですが、みなさんのたくましい妄想力で補ってやってください♪

基本的に平日14時頃に更新します♪
土日は更新したりしなかったり、です。

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すべてではありませんが、一部のお話のリストです。
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イラストはこちらのメールフォームから

淫猥病棟#11~セナカの理由~

 
 
日勤も終わり着替えた春奈は、ナースステーションに時計を置き忘れたことに気がついた。

私服で病棟をうろつくと師長にいい顔をされないので、こっそりと一般の面会者に紛れて病棟にはいった。

「弥生ーっ」

後ろで誰かを呼ぶ声がする。

しかも声はだんだん大きくなってくる。

春奈はその声の持ち主に、肩を叩かれた。

「弥生ー。もう退院?」

「え?」

振り返ると、肩を叩いた人物が驚く。

「ごっ。ごめんなさいっ。後ろ姿があまりにも友人に似ていたのでっ。」

大学生ぐらいだろうか?春奈が気にしないでというと、その人物は会釈した後、個室に入って行った。

「椎奈、ありがとー。お見舞いにきてくれたのー?いたたたたっ」

楽しそうな声が例の個室から漏れてくる。

---後ろ姿が、そっくり?

春奈は廊下の真ん中で立ち止まり、弥生の病室を見る。

---祐介先生の弟さんの彼女さんと、後ろ姿がそっくり?!

春奈は青ざめた顔でガクガクと震え出した。手を口にあて、前にかがむように腰を折る。

---祐介先生は、背中フェチじゃない。先生は私を通して、彼女さんを抱いていたんだ。

---そう思えば合点がいく。やたらバックで突いて来たのも、抱きかかえた後ろ姿を鏡に映していたのも。

その時、カバンの中で携帯がメールを受信する。

「あ、やばっ。電源っ」

電源を切ろうと携帯を開くと、そのメールは祐介からで、ひとこと書いてあった。


『部屋で待っていて』


なんで自分のメールアドレスをしっているのか、という疑問よりも、祐介は自分を抱いてくれていたわけではないんだという虚無感が、春奈を支配していた。

「あれ?春奈。まだいたの?って、春奈、真っ青だよ?!」

先輩の美也子が、びっくりして尋ねる。

「先輩・・・。この間のアレ、まだ持ってますか?」

「この間の?あ、ああ。アレね。ロッカーにまだあるわよ。なに?急に。」

「先輩にお願いがあるんです。」

春奈の思いつめた様子に美也子は心配しながらも首を縦に振るしかなかった。




祐介のマンションに入ると、先に祐介が到着していた。

フルートグラスにシャンパンを注ぐと、くいっと呑み干した。

「呑む?」

ソファーにゆったりと座りグラスを少し持ち上げて聞いてくる祐介は、いちいちかっこよかった。

「はい。いただきます。」

なんとなく様子がおかしいと思いつつ、春奈のぶんのシャンパンをグラスに注ぐ。

小さな気泡が底から一筋の線となって立ち昇る。

「おいで。」

祐介は自分の膝をポンポンとたたく。

春奈は祐介の隣に座ると、祐介はそこじゃないでしょ、と、春奈を、軽々と持ち上げると、自分の膝の上に座らせた。

春奈のぶんのシャンパンをクチに含み、そのまま口移しで春奈に呑ませる。春奈のクチの端からは、溢れたシャンパンがスジとなって、伝い落ちる。

「おいしい?」

「・・・」

「?」

返事をしない春奈を不思議に思いながら、再び唇を重ね、舌をさしこむ。

祐介は正面の窓ガラスに映っている春奈の後ろ姿を見ながら、春奈の髪に指を絡める。

---祐介先生・・・

祐介の視線に気がついた春奈は、ドンっと祐介の胸に手をつき、祐介と距離をとった。

「春奈、ちゃん?」

祐介は怪訝な顔をする。

「シャワー、浴びさせてください・・・」


「?。どうぞ」

逃げるようにシャワー室につながる洗面所へと移動する。洗面台の鏡を見ながら、春奈は自問自答する。

---このまま彼女さんの代わりに先生に抱かれるの?



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THEME:18禁・官能小説 | GENRE:アダルト |

淫猥病棟#12~ホシイモノ~

 
 
バタン

洗面所から出た春奈は、そのまま玄関に向かう。

祐介は驚いて駆け寄り、腕を掴む。

「なんなんだよ。」

「帰りますっ」

「意味わかんねーよ。お前に選択権なんて、ねえんだよっ」

春奈を担ぐと、寝室へ歩き出す。

「やだっ。離してっ」

担がれた春奈は手足をバタバタと動かし抵抗するが、祐介にはまったく通用しない。

ベッドの上に春奈を放り投げると、シャツを脱ぎ春奈に覆いかぶさる。

四つん這いになって逃げようとする春奈の襟首を掴み、無理やり引き寄せる。

「おとなしくしろよ。なんのプレイだよ。これはっ」

そういうと春奈のブラウスを乱暴に引きちぎる。

中から現れた背中を見て、目を見開く。

春奈の背中には実物大ぐらいの黒い蝶のタトューがあった。

祐介が息を呑む。

「なんだよ、これ。」

「タトューです。シールですけど。」

「そんなこと聞いてるんじゃない。なんで、こんなことしてるんだと聞いている。」

「・・・」

「答えろよっ」


春奈は意を決してクチを開いた。

「祐介先生に、私の背中だと認識していただきたいんですっ」

祐介は春奈を睨んだまま、唇を噛んだ。

「私を、ちゃんと見て欲しいんですっ」

「俺のココロは欲しがるなって、言ったよな。」

「はい。聞きました。先生も私のカラダが目的だったら、ちゃんと私のカラダを欲しがってください。」

「・・・」

「ちゃんと、私を見て、私に欲情してくださいっ」

祐介はいったんベッドから離れると、リビングから先程までのんでいたシャンパンを持って戻ってきた。

そして春奈をベッドから引きずり下ろすと、ジタバタする春奈からすべての布を剥ぎ取り床に押し付け、タトューシールの上からシャンパンをドボドボとかけた。

「冷たっ」

ボトルが空になるまでシャンパンをかけると、空いたボトルを床に転がし、親指の腹で、タトューシールを強くこする。

同じところを何度もこすられ、肌は赤みを帯びていく。

「痛いっ。やだっ。やめてっ。やめてくださいっ。」

祐介は春奈を床に押し付けたまま、赤く腫れた背中に舌を這わす。

「んっ。やっ。いやっ。」

「抵抗してみろよ。」

泣き叫ぶ春奈をあざ笑うかのように、尻に爪を立て、背中を貪るように舐め回す。

そして、前戯も無しに、後ろからいきなり挿入した。

「やぁっ。痛っ。やだっ。こんなのっ。やだっ」

「泣けよ、泣いて許しを請えよ。」

「祐介先生はっ。私を使ってひとりえっちをしているだけだっ。勝手にあの人の背中を想像して出したいだけだったら、オナホールでもダッチワイフでもいいじゃないっ。私じゃなくっても、いいじゃないっ」

春奈の最後の叫びは涙声になっていた。

「黙れっ」

「あんたなんか、最低よっ。そんなウジウジしてるからっ相手にされないのよっ」

「黙れっっ」

祐介は狂ったように春奈に腰を打ち付け、そして春奈の中にたぎった想いをぶちまけた。

祐介が春奈から抜くと、春奈の膣からドロっと白い液体が流れ出た。傷ついたのか、少し血が混じっていた。

う…。うぅっ。

春奈の嗚咽がかすかに聞こえる。

春奈の背中に手を伸ばしかけた祐介は、ためらうように手を引き、立ち上がると隣の部屋へと歩いていった。


春奈は傍にあるベッドに突っ伏しながら、祐介が離れて行く音を聞いていた。

しばらくすると、祐介が戻ってきた。

温かい濡れたタオルで春奈の背中をそっと拭き、赤く腫れたところを消毒液で手当てする。

「つっ」

ピリッとした痛さに、春奈は眉をしかめる。

「ごめん」

「・・・」

「傷つけるつもりはなかったんだ。」

春奈は祐介の話を黙って聞いた。

しかし祐介も何も話さず、ただ、そっと背中を抱いた。

---祐介先生、それはカラダを傷つけちゃって、ごめんなんですか?それとも心を傷つけちゃってゴメンなんですか?

「祐介先生は」

背中で祐介がビクッと震える。

「祐介先生は、不器用なんですね。」

春奈の肩を抱く手が、わずかに強くなった。


「いいですよ。私の背中。祐介先生にあげます。」
 
 
 

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淫猥病棟#13~冷たい雨~

 
 
その後の記憶はない。

かすかに祐介がごめんと言った気もするが、春奈は祐介のマンションをでて、フラフラと歩いていた。


雨が降り出し、春奈のカラダを激しく打ちつける。

メイン通りから何本も入った路地裏は雨のせいか人の行き来もなく、春奈だけがポツンとその世界にいた。

---なんで、なんであんなこと言っちゃったんだろ・・・。背中じゃなくて、私を抱いて欲しかったのに。私を愛して欲しかったのに。

手のひらを上にを少しあげ、空を見上げる。

雨は容赦なく春奈を打つ。

---私、先生のココロが欲しかったの・・・。ダメだって言われても、欲しかったの・・・


春奈はよろけると、雨水が溜まった路面に膝をついた。

薄れて行く意識の中、誰かが自分を呼ぶ声がした。








「・・・」

春奈が目を開けると、懐かしい昭和の匂いがするような、天井が視界に入ってきた。

その視界に子供の顔が割り込んでくる。

「あっ。お兄ちゃんっ。お姉ちゃんが目を覚ましたよっ」

年は10歳ぐらいだろうか。

小学校中高年ぐらいの男の子が、パタパタと走って行く。

すると、今度は小学校低学年ぐらいの女の子が、春奈のことを覗き込む。

「お姉ちゃん、だいじょぶ?」

春奈は弱々しくニコッと微笑むと、女の子は赤い顔をして、お兄ちゃん~っと、走って行ってしまった。

「ここ、どこだろう・・・」

「目が覚めたか?」

男性がトレイを片手に、鴨居に頭をぶつけないようかがみながら部屋の中に入って来た。

黒髪で前髪が少し長く、切れ長の目にかかっている。TシャツにGパンというラフな格好の下には鍛えていそうなしなやかな筋肉があった。そのモデルのような体型は、少し祐介に似ていた。

春奈は起き上がろうとするが、頭がくらっとして起き上がることができなかった。

「あの・・・」

男性はトレイをテーブルの上に置くと、春奈の額に手をあてた。

「まだ、少し熱があるな。」

「あ、あの・・・」

「ん?ここか?ここは俺んちだ。道の真ん中で倒れているアンタを見つけて、ここに運んだ。」

「ありがとう・・・ございます。」

「ん。」

男性は無口なのだろうか。

春奈がどうしてあんなところで倒れていたかということも聞かない。

「起き上がれるか?汗をかいているだろうから、一度着替えた方がいい。」

「うん・・・」

男性に背中を支えられながら、春奈は体を起こす。

Tシャツが汗を吸って肌に張り付いている。

上気した頬に熱のせいでトロンとなっている目もと。体に張り付いたTシャツ。そんな少し色気のある光景を目の前にしても、男性は動じずにいた・・・ように見えた。

「これ、汗拭き用のタオルと、着替えのTシャツとスウェット。1人でできるか?」

熱のせいか、春奈は意識が朦朧としていた。


「ったく。」

男性は後ろにいる子供たちに声をかける。

「おい。健太、愛。お前たちちょっと向こうの部屋に行ってろ。」

はーい、と不満そうに子供達が部屋を出て行くのを確かめると、男性は春奈を再び寝かせ、Tシャツを脱がした。

「ったく世話の焼ける女だな。愛と変わらないぞ。」

そういうと首すじから胸元にかけて吹き出している汗を拭う。

男性は努めて事務的に接している。

スウェットも脱がし、尻や太ももも拭きあげる。

新しいTシャツとスウェットを着させると、トレイに乗せてきたスポーツ飲料を手に取り、春奈にすすめるが反応がない。

「ったく」

それがこの男性の口癖なのか、イラついた表情を見せた後、春奈の背中の下に手を入れ上体を少し起こすと、口にスポーツ飲料を含み、春奈に口移しで飲ませた。

唇が離れると、春奈は涙をひとしずく流していた。

それを見た男性は、絞り出すようにつぶやいた。

「ったく、なにがあったんだよ。葛西。」
 
 

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淫猥病棟#14~わからないココロ~

 
 
翌朝、子供達の賑やかな足音で春奈は目が覚めた。

「あっ。お姉ちゃん、おはようっ。いってきまーす。」

そういうと健太と愛はランドセルを背負ってバタバタと走って行った。

ひょいと男性が顔をのぞかせる。

「起きたか?少し腹に入れろ。で、薬を飲んで寝ろ。職場にも休むって電話入れとけ。」

そういうと春奈の目の前にトレイを差し出す。トレイには温かいお粥と薬と水がのせてあった。

「じゃあ、俺も出るから。ここにいていいから、しっかり寝てろ。今日一日は絶対安静にしてろ。」

そういうと男性は出て行ってしまった。


---ここは、どこだろう?

ちょっと古いつくりの、和風の一軒家。

居間と思われる畳の部屋に布団が敷かれ、春奈はそこで寝ていたようだった。

3丁目の夕日とかにでてきそう・・・・と、そんなことを思いながら、お粥をすくい、クチに運んだ。

「あ・・・美味しい・・・」

涙がホロっとでた。

お粥の優しい味が、ココロに染みてくるようだった。




病院では、ナースステーションの前を通った祐介が、春奈の休みを知ったところだった。

少し考え込んだ後、屋上に行って携帯を取り出す。

春奈に電話をかけるが繋がらず、呼び出し音だけが何度も続いた。

その時、不意に後ろから声をかけられ、振り向く。

「祐介。ちょっといいか?」

「お前から声をかけてくるなんて、珍しいな。」

そこには祐介と同期の黒羽透(くろば とおる)が立っていた。

「お前さ、葛西に何をした?」

黒羽は眼光鋭く祐介に迫った。

「?。あれ?黒ちゃんって葛西さんのこと知ってんの?なんで?」

「黒ちゃんって言うな。昨日、雨の中倒れているのを拾った。熱にうなされているとき、お前の名前を何度も呼んでいた。」

祐介の真意を読み取ろうと、黒羽は祐介の顔をじっと見る。

「そんなに俺の顔を見つめるなよ。俺って男も惚れちゃうぐらい、いい男?」

「茶化すな。彼女は明らかに乱暴された形跡があったぞ。コートの中の服もボロボロだった。」

「・・・合意の上だよ。」

「なんだよ、それ。そんなんであんなになるのかよっ。ほんとうだな?やましいところは何ひとつないんだな?」

祐介は黒羽に背中を向けると、屋上のところどころに出ている通気口の上に乗り大きく伸びをする。

「なんにもねぇよ。そもそも関係ないし。」

祐介が背中を向けているため、表情がみえず真意がよみとれない。

そんな祐介に少しイラっとしながら、黒羽は話を続ける。

「ふーん。わかった。じゃあ、俺が彼女をどうしようと、お前には関係ないな?」

頭の上で手を組んだまま、祐介が振り向き見下ろす。その顔は無表情だった。

「どういう、意味?」

黒羽は祐介を睨んだまま立っている。

「なに、黒ちゃんって、葛西さんのこと好きだったの?」

黒羽はまだ口を開かない。

「ふーん。浮いた噂がひとつもなかった黒ちゃんがねえ。てっきり女には興味がないのかと思ってたよ。」

---あれ?祐介先生の、声?

春奈は着信に気づき、通話ボタンをおしたところだった。

電話の向こうで、かすかに祐介と誰かがしゃべっている声がする。

「どうなんだ。いいんだな?」

---誰?

「別に構わないよ。俺と葛西さんはなんでもない。別にどうでもいい。」

---!

春奈は反射的に電話を切った。

涙が溢れてきてとまらない。



「わかった。じゃあ、俺が葛西に何をしようと、お前は別に構わないんだな。」

祐介は再び黒羽に背中を向けた。

「べつに。だから関係ないって、言ってるじゃん。」

「わかった。じゃあ、好きにする。早退するから、お前、第二外科も見とけ。」

「はぁ?わけわかんないっ」

黒羽はすでに背中を向け階段室へと歩いて行った。

「ほんと、わかんない・・・」

そうつぶやくと、祐介はいつまでも空を見上げていた。



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淫猥病棟#15~ぶっきらぼうの心臓~

 
 
ガチャガチャ

玄関の鍵があく音に、春奈は思わず身構えた。

「あ、起きてたのか?」

黒羽は春奈に声をかける。

「ありがとうございます。おかげでだいぶ楽になりました。なので帰ろうかと思うのですが、その、私の服とかは・・・」

下着とか、と言えずに春奈は真っ赤になった。

「だめだ。まだここで寝てろ。部屋に帰ったって、1人なんだろ?治るまで服は預かっておく。」

---悪い人ではなさそうなんだけど、この人は誰だろう?

「薬は飲んだのか?」

「はい・・・」

「じゃあ、寝てろ。」

ぶっきらぼうなその言い方が、今の春奈には心地よかった。

おとなしく布団に入り、横になって背中を丸める。視界に携帯が入る。

『俺と葛西さんはなんでもない。別にどうでもいい。』

先ほどの祐介の言葉が思い出され、涙が再び溢れてくる。

---祐介先生っ

「おい。」

春奈は涙のたまった目で、心配そうに覗き込む黒羽の顔を見上げた。

黒羽は春奈をそっと起こすと、春奈の頭を自分の心臓のあたりにつけ、そっと抱きしめた。

トクン、トクン

心臓の鼓動が聞こえる。

---なんだろう。落ち着く・・・

春奈は目を閉じ、そのまま安心したかのように眠ってしまった。

「こんなにボロボロになりやがって。」

黒羽は春奈の髪を撫でると、そうつぶやいた。


その日の夕方には、すっかり熱もさがっていた。

子供達は学校から帰ってきてすぐに春奈のまわりに張り付いた。最初は人見知りをしていた愛も、すっかりなついていた。

その光景を台所で夕飯の支度をしながら黒羽は目を細めて見ていた。

そこに黒羽の携帯の呼び出し音が鳴り響いた。

黒羽は携帯に出ると、顔色がかわった。

「わかった。すぐに行く。」

黒羽が電話に出ている最中、春奈の携帯にも着信が入った。

看護師長の福田からだった。

「葛西さん?お休みのところ申し訳ないのだけど、もし、体調が回復しているのだったら、助けてくれない?首都高で大型バスが何台も巻き込まれる事故があって。手が足りないのよ。」

「!!。すぐに行きます!」

春奈が携帯を切ると、黒羽と目があった。

「お前にも招集がかかったのか?病み上がりのくせに・・・五分で支度しろ。」

そういうと春奈の服が入った袋と、それとは別に、ポロシャツとGパンを一式よこした。

「動きやすい格好のほうがいい。奥の部屋で着替えて来い。」

春奈は隣の部屋で着替え始めると、黒羽と子供達の声が聞こえた。

「いいか、俺とおねーちゃんは病院にいかなくちゃならない。ふたりで留守番できるな?」

「うん!できるよ!僕、お兄ちゃんだもんっ」

健太がハキハキと答える。

「よし。じゃあよろしく頼むな!」

「うん!任せてっ!」


---なんか、微笑ましい。

「葛西っ。まだかっ」

「はいっ。準備できましたっ」

春奈は慌てて飛び出した。

黒羽はすでに外に出ていて、バイクのエンジンをかけていた。

---あれ?ところでなんでこの人も?

「ほらっ、これをかぶって、後ろに乗れ」

ぽいっとフルフェイスのメットを投げられた。

メットをかぶり、後ろのシートにまたがる。

前のシートの下を掴む春奈の手を、黒羽は両脇からぐいっと引き、自分の腹の前で交差させた。

「少し飛ばすからな。しっかり捕まってろ」

「えっ」

「クチを開くと舌を噛むぞ」

---きゃああああ

引き剥がされまいと、必死で黒羽にしがみついた。




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