ショコラティエ#06
呆然とたちすくむ女の人をあとにして、壮琉は地下鉄の駅へと階段を降りて行く。
うわー。女の敵。というか、おばさまのこと騙してるんだ、この壮琉ってオトコは!!!
おばさまに近づくなって、注意してやる!
そう思って、私は壮琉の後を追った。
地下鉄の駅へと続く階段を駆け下りる。
壮琉は改札を通ってホームに立っていた。
私も改札を通り、壮琉を呼び止める。
「ちょっと!そこの壮琉って人!!!」
壮琉が足をとめた。
そこへ電車がホームへと近づき、まばゆいライトを背に壮琉がゆっくりと振り返る。
電車が空気を押し出し、地下鉄特有の強い風がホームを吹き抜ける。
その風を背中から浴びた壮琉の髪が乱れ、きれいにセットしてあった前髪が、顔にかかるようにすべて前に落ちる。
「あっ!!」
私は驚きのあまり、その場に立ちすくんだ。
目の前に立っていたのは、わたしの心のオアシス、東 航平さん、その人だった。
髪型も、洋服もいつもと違う。
それだけじゃない。
顔つきが、いつもの柔和な東さんじゃなかった。だから気がつかなかった。
うそ、でしょ?
「・・・・ちっ。」
・・・ん?今、舌打ちをした?
「なんだ、あんたか。」
いま、あんたって言いました?
ガラガラと私の中のなにかが、音を立てて崩れ落ちて行く。
電車がホームへと到着し、乗客が次々と降りて行く。
その中で、東さんは私にキスをした。
とっさのことに、私はよけられず甘んじてそれを受けてしまう。
・・・甘い。東さんの唇は柔らかくて甘かった。
唇を話すと、あの笑顔で私を見つめている。
「これ、口止め料。じゃぁな。」
そういって驚いてその場を動けないでいる私をひとりホームに残して、電車に乗っていってしまった。
私の心のオアシス。明日への活力。あの優しいほっこりとした笑顔に癒されていた半年。私のピュアなハートを返せーーっっ
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