ハギレの絢#06~堕ちる躯~
side 仁美
「エッチなトレーニング?」
聞いたこともない言葉に、そのままオウムのように返した。
「そ。トレーニング♪」
男性は楽しそうに、でもやっぱりオウムのように返した。
目の端は下がってるし、口角は上がってるし。完全に楽しんでいる。
そもそもなんでうちに馴染んでるのよ。
「あなた…誰?」
かなり順番は間違っている気はするのだけど、やっぱりここから聞かないことには始まらない。
さっきは笑い転げられたけど、今度はそこまでにはならなかった。笑いを堪えてプルプルと震えている気はするけど、この際気にしないことにしておく。じゃないと話が先に進まない。
でも、返事を待っていた私の耳に飛び込んできた言葉は、全く予想もしなかったものだった。
「相手の素性って、わからない方が萌えない?」
そう言ってその男性は私の首筋にキスをした。
チュッとリップ音が何回かして、強く吸われる。
そんな目立つところに痕をつけられたら困る。そう頭では思っているのに、躯が熱く反応してしまう。
「どこの誰ともわからない男が、自分をとろとろに蕩けさせるんだ。相手が誰かわからないからこそ、獣に身を堕とすことが出来る。本能のまま求めあい、溺れるんだ。」
首筋を舌が這い、胸の膨らみをわざと乱暴に揉みしだく。そしてその男性は私の反応を見るように舌を離し、私の顔を覗き込む。
「男女が愛し合うのに、理性なんて必要ないんだよ。」
そう言って男性は私を押し倒した。
ベッドに私を押し付けるような激しいキス。理性が飛びそうなほど官能的な、キス。
息継ぎをすることすら忘れて、お互いの舌を絡め貪りあう。
彼の背中に腕を回し、彼を引き寄せるようにチカラを込める。
どちらのものかわからない唾液を、お互いの舌で攪拌させながら、唇を離す。
舌だけが別の生き物のように艶かしく絡みあっている。
男性が少し離れると、2人の舌の間に名残の糸が光って、そして切れた。
「ヒトミちゃん、エロい顔してる。」
そう言って、指で触れながらひとつひとつ説明していく。
「半開きになっている口元からのぞいてるピンクの舌がエロい。」
舌を指で撫でられて、ゾクっとする。
「ほっぺたが赤くて、エロい。」
折った指の節ですうっと頬を撫でられ、ドキッとする。
「目がトロンとしていて、エロい。」
まつ毛を唇で撫でられ、躯の中心が熱くなる。
そうなんだ。私、そんなエロい顔になってるんだ…。
「もっと、エロいとこ、さらけだして。」
そう言って私の胸元に顔をうずめた。
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