淫靡な研究室#27~裏切らないモノ。裏切れないモノ。~
祐介の指が弥生のうなじをなぞり、ブラジャーの肩紐にそって下に降りていく。
やがて柔らかい膨らみに達した指は、それを覆い隠す布の中に入り、中心を指の間に挟み捏ねまわす。
弥生は声を出さないように我慢する。
「強情なオンナだね」
そういうとブラジャーの中央にハサミをいれる。
ジャキリ
布を切る音が耳に大きく響く。
「いい恰好だね。涼介にたっぷり見せてあげなよ。」
そう言ってブラジャーを後ろにずらすと、剥き出しになった乳房を再び荒々しく揉み始めた。
弥生の乳房がみるみるうちに赤くなっていく。
「泣き叫ばないんだ。いつまで持つのかな?」
そういうと弥生のショーツをハサミで切り、むしりとった。
あらわになったワレメに指を強引にいれる。
---泣かないっ。
弥生はそう決めていた。
---泣いたら負けだっ。
祐介は奥へ奥へと指をすすめる。
---あの人と同じ顔をした指が…私を犯していく…
祐介が弥生の耳に唇を近づけ囁く。
「弥生。」
---っ!
「弥生。愛してる。」
---いやっ。
---あのひとと同じ顔で私に触らないでっ
---同じ声で囁かないでっ
「弥生。僕なら君を普通に愛せるよ。僕のものになりなよ」
弥生はキッと祐介をにらみながら言った。
「あなたは佐伯先生とは違うっ。私は佐伯先生が好きっ。佐伯先生じゃなきゃ、いやっ」
祐介の顔色が変わった。
弥生の横っ面をはたく。
しかし弥生は祐介の目を見て睨み続ける。
「なんでだよっ。なんであいつばっかり。」
「いつもそうだ。佐伯家の後継者であろうと俺はいつも努力しているのに。
あいつは何の苦労もせず何でも手に入れてっ。」
弥生はただ見守っていた。
「みんなあいつばかり見る。俺を通してあいつを見てるんだ。俺はいくら努力しても、あいつのようにはなれないんだっ」
祐介は床に崩れ落ちた。
「そんな事はないと思います。」
そんな弥生の言葉に、祐介は顔をあげる。
「あなたは、あなただと思います。少なくとも、私はそう思います。自分の努力を否定しないでください。その努力はあなたを裏切らない。」
祐介の目からひとしずくだけ、涙が流れた。
「ごめ…。ほんと、ごめん…」
弥生は微笑み返した。
ガチャガチャッ
玄関のドアが荒々しく開いた。
佐伯が飛び込んでくる。
ダブダブのジャージを着てソファーに座っている弥生を見つけると、駆け寄って抱きしめた。
「先生?」
「・・・」
「先生…。」
弥生は佐伯を抱き返した。
お互いのぬくもりを確かめ合うように、お互いのぬくもりを分け合うように、いつまでも抱き合っていた。
「涼介…」
佐伯の肩がピクリと動く。
佐伯は弥生の肩を掴み横によけさせると、ゆっくり祐介を見た。
「兄貴。」
とっさに弥生が間に入る。
「お兄さんなんですねっ。あんまりそっくりだったから、びっくりしちゃいました♪」
笑いながら佐伯の腕を掴む。
「「弥生…」」
ふたりの口が同時に開く。
「すごい!ハモってますよ!いいですね、男兄弟っ。私は妹しかいないので、うらや」
佐伯が弥生の頭を掴み、自分の胸に押し当てる。
「もう、いい。もういい。ありがとう。弥生。」
「うん。うん。」
弥生は佐伯の胸の中でこっそり涙ぐんだ。
「麗香は?」
佐伯があたりを見回して聞く。
「麗香さんは、先に帰りました。何でも谷田部さんと待ち合わせしていたらしくって。」
佐伯は少しわらった。
「すごいな、あいつ。」
弥生もつられて笑った。
「はい。最強です。」
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