俺様王子とヒミツの契約#02
「助けてやったぞ。ありがたく思え。」
王子と呼ばれている人物は、女の前に片膝を付き、その上に腕を乗せ見下ろしている。
その光景にオンナはイラっとした。
「なによっ。助けてくれたのはこっちの人じゃないのっ。なんであんたが偉そうに言うのよっ。」
「女っ。口の聞き方に気をつけろっ。この方をどなたと心得るっ」
教育係かのようなオトコが言い放つ。
「知らないわよっ。有名人なの?あんたなんて知らないわよっ。名前はなんていうのよっ」
オンナは声を荒げる。
「あいにくと貴様のような下賤の輩に名乗る名など持ち合わせておらん。」
そう言い放つ目の前のふてぶてしいオトコに、オンナは何かがプチっときれた。
雲の切れ間から満月がのぞく。
月明かりが2人を照らす。
オンナは目の前のオトコの束ねた髪を引っ張りながら、文句を言った。
「あんたなんか、桃太郎で十分よっ。あんたの名前は桃太郎よっ。」
その瞬間、まばゆい光が2人を包む。
その光は螺旋となって天を貫き、細い光となって消えていった。
「な・・・なんなの?今の・・・」
左手の薬指を見ると、先程の光が指輪のように指に巻きついている。
そこから光の糸のようなものが伸び、目の前のオトコの首にある同じような光の輪につながっていた。
「あ・・・ありえない。」
目の前のオトコ、桃太郎は声を震わせて尻餅をつく。
「王子、お気を確かにっ。」
先程の教育係のオトコが駆け寄る。
「アル・・・。今のは・・・。この首輪は・・・」
アルと呼ばれた教育係のようなオトコは、コクンと小さく頷いた。
「はい。 隷属の儀が成立してございます。」
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