俺様王子とヒミツの契約#03
桃太郎は信じられないといった表情で、何も言えず口をパクパクさせている。
「ちょっと。説明しなさいよ。」
たまらずオンナが割って入った。
アルはため息をつきながら、オンナに向かって尋ねた。
「その前に、あなた様のお名前をいただけますか?」
先程とはうってかわった紳士的な態度に、オンナは少しドキッとする。
「日下部(くさかべ)、まりあよ。」
「お名前をいただきありがとうございます。まりあ様。」
アルは恭しく礼をした。
「今のは隷属の儀といって、主従契約を結ぶ儀式でございます。」
「はあ?」
まりあは目を丸くして驚いた。
「満月の光の下、儀髪(ぎはつ)を握りながら名をつける事により、相手を支配するという儀式でございます。」
まりあは飲み込めずにいた。
「え?」
「もう一度説明致しましょうか?まりあ様。」
---何かのヤバイ宗教団体かしら。関わらないほうが賢明ね。
「助けてくださってありがとう。私はこれで失礼するわね。では、ごきげんようっ」
そう言うとまりあは立ち上がり一目散にその場から立ち去った。
数百メートルダッシュした後、後ろから誰もこないことを確認してまりあは足を止めた。
少し息が上がっている。
---ついてない。今日はとことんついていない。こんな日は1人でいたくないな…。
まりあは携帯を取り出し、メールを送る。
『会いたいです。今日は会えませんか?』
しばらく待ったが、返信はなかった。
「そうよね…。当然よね。」
まりあは携帯をカバンにしまい、家に向かって歩き出した。
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