俺様王子とヒミツの契約#05
「この…。上から見下ろしてんじゃないわよっ。桃太郎っ。おすわりっ」
左手の薬指が光り、その光が光の糸を伝って桃太郎の首輪に到達する。
すると小さくうめき声をあげながら、桃太郎は床に膝をつく。
「くっ。なんたる屈辱。女、許さんぞ…。」
まりあは薬指を見ながら少し考えると、合点がいったのかにやっと笑い桃太郎に向き直った。
「桃太郎。」
その瞬間、薬指に光が宿る。
「脚の甲に服従のキスをしなさい。」
そう言ってどこかで見た映画のように、片脚を少し持ち上げ、桃太郎の前に差し出す。
先程と同じように、光が糸を伝って桃太郎の首輪に到達する。
桃太郎の表情が歪む。
「くっ。」
全身を震わせながら命令に抗おうと耐えている。
すると首輪が締まり、桃太郎は苦悶の表情を浮かべる。
「くっ。うぅっ。んはぁっ。」
その表情はどこか官能的で、まりあは思わず見惚れてしまった。
ガクッと桃太郎がうなだれ床に手をつくと、まりあははっと我にかえった。
「ちょっとっ。どうすれば解除できるの?今は冗談よっ。今のは無しっ。」
しかし目の前ではまだ苦しそうにしている。
まりあも床に手をつき、桃太郎を覗き込む。
その瞬間、まりあは唇を奪われた。
驚き飛び退くと、桃太郎は口の端をあげながら、ニヤッと笑っている。
「だっ。騙したわねっ」
「ふっ。ささやかな仕返しだ。」
今度こそ、まりあの右ストレートが、桃太郎の左頬に炸裂した。
桃太郎の身体は後ろにふっとび、ゴミ箱と洗濯物が入っているカゴを派手に倒す。
「王子っ。どうされましたっ?」
音をききつけたのか、脱衣所のドアが勢いよく開き、公園で一緒にいた男が踏み込んでくる。
その後ろにはまりあを助けた男ともう一人体の大きい男が続く。
脱衣所はあっという間に手狭になる。
「あ・・・」
まりあを助けた男はまりあを見ると顔を赤らめ自分が着ているシャツを脱ぐとまりあに投げた。
まりあはそれを受け取り、自分がショーツ一枚しかつけていないことに気がついた。
「っっっっ。出てってっ。もうっ。早く出て行けーっ」
シャツで前を隠しながら、男たちの背中を押す。
大きな男が気を失っている桃太郎の肩を担ぐ。
「なんなのよっ。もうっ。」
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