俺様王子とヒミツの契約#09
「?」
「まりあ様。人間であるあなた様には"気"を発することはできません。」
アルの奥歯にものがはさまったような言い方に、まりあは少しイラっとする。
「じゃぁ、どうすればいいのよ。」
「人間であるあなた様から王子がエネルギーを得る方法は2つ。1つは恐怖からくる叫び声でございます。」
「叫び声?」
「はい。先ほどまりあ様が暴漢に襲われた際、われわれはその叫び声で空腹を満たしておりました。」
まりあは眉をひそめた。
「さ、サイテーね。」
「残る1つは、まぐわい、すなわち性交でございます。」
その内容にまりあは言葉を失う。
「まぐ・・・冗談よね?」
まりあはアルを上目遣いでみる。
アルは顔色ひとつかえず返答する。
「冗談ではございません。」
アルはまっすぐまりあを見た。
「・・・・」
アルはチラっとウルを見た。
示し合わせたかのように、ウルのおなかがなる。
「まりあ~っ。おなかすいたよぉ~っ。」
ウルが甘えた声を出す。
イルは静観している。
まりあはチラッと桃太郎を見る。
まだ気を失っているようで、仰向けでソファーに寝かされていた。
「王子が気を失っている間にいたすというもの手かもしれませんね。」
アルはヒトゴトのように話す。実際にヒトゴトなのだが。
まりあは立ち上がると、桃太郎が横になっているソファの脇に立つ。
ソファに片膝をつき、少しかがむ。
頬に落ちて来た髪の束を指で耳にかける。
桃太郎の着ているシャツのボタンを2~3個外し、その中の肌をそっと指で触れる。
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