淫靡な研究室2#03~迷い~
涼介の寝室。
涼介はベッドに横たわり、弥生をその胸に抱いていた。
「ん・・・・。」
幸せそうな顔をして、弥生が眠っている。
そんな弥生を涼介が目を細め見つめている。
"私"と"俺"。
二重人格とまではいかないが、自分の中にふたつの性格が出来ていると自覚したのはいつだったろうか。
どちらも私で、どちらも俺なのだが、それを二枚舌と呼んでいた私の事を弥生はどう思っているのだろう。
確かにどちらも愛してくれと言ったのは自分。そして弥生はそんな私をありのまま受け止めてくれる。
弥生は、大きな愛で、私の事を包んでくれている。
こんな中途半端な状態で、この先弥生と共に人生を歩む資格が私にあるのだろうか?
そもそも、私の中に流れる忌まわしき血。この宿命の渦に、弥生を巻き込んでしまって良いのだろうか。
二重人格とまではいかないが、自分の中にふたつの性格が出来ていると自覚したのはいつだったろうか。
どちらも私で、どちらも俺なのだが、それを二枚舌と呼んでいた私の事を弥生はどう思っているのだろう。
確かにどちらも愛してくれと言ったのは自分。そして弥生はそんな私をありのまま受け止めてくれる。
弥生は、大きな愛で、私の事を包んでくれている。
こんな中途半端な状態で、この先弥生と共に人生を歩む資格が私にあるのだろうか?
そもそも、私の中に流れる忌まわしき血。この宿命の渦に、弥生を巻き込んでしまって良いのだろうか。
涼介は横で寝息を立てている弥生の髪をすっとすくう。
私は、弥生と共に生きたい。しかし、弥生に重荷を背負わせたくない。
私は、俺は、いったいどうすべきなのだろうか。
私は、俺は、いったいどうすべきなのだろうか。
翌日、携帯の鳴る音で弥生は目を覚ました。
寝ぼけ眼で携帯の液晶を見ると、そこには『公衆電話』と表示されていた。
「ん…。はい…。」
「立花様でいらっしゃいますか?」
急に丁寧な口調で名前を呼ばれ、弥生は飛び起きた。
「はいっ。」
電話の向こうにいる人物の声が緊張しているのを感じ、弥生は顔が強張る。
「涼介様の秘書をしております、高瀬と申します。」
弥生はペコっと頭を下げ、お世話になっておりますと、話そうとした。
しかし、高瀬の声によって止められた。
「立花様、お気を確かに持って聞いていただけますか?」
並々ならぬその気配に、弥生は息をのむ。
「涼介様が…。」
その瞬間、弥生の顔から血の気が引いた。
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