淫靡な研究室#09~謎の液体。熱くなるカラダ~
翌日は昨日の事が嘘のように平和に過ぎていった。
あっという間にゼミの時間になり、弥生はやや緊張しながら研究室に向かった。
研究室のドアの前に立ち、深呼吸してからドアノブに手をかけた。
「失礼します。」
研究室に入ると、佐伯の他に男性2名、女性1名の後ろ姿が見えた。
佐伯が気づき、弥生に声をかける。
「立花さん、ようこそ。我がゼミへ。」
「よっ、よろしくお願いしますっ。」
弥生は勢いよくお辞儀をした。
顔をあげると他のゼミ生もこちらを見ていた。
弥生はそのうちの一人を見て、ギクリとした。
「あっ。」
「あっ。」
お互い同時に声が出た。
---昨日の宅配業者!
「おや?2人は知り合いなんですか?」
佐伯が2人の顔を見比べて聞く。
弥生は動揺を隠しながら答えた。
「い、いえ…。初めてお会いします。」
佐伯は弥生の動揺には気づかないようで、話を続けた。
「そうですか。では、お互い自己紹介と行きましょうか。まずは綾小路さんから。」
向かって右側にいた女性が優雅に立ち上がった。
「はじめまして。院生の綾小路麗香です。先生の研究を手伝い始めて、3年目になります。」
にっこり優雅に微笑むと、弥生の顎に華奢な指をかけた。いい香りがする。
「かわいい女の子が入ってきて嬉しいわ。下のお名前はなんていうの?」
弥生はなぜかドギマギしながら答えた。
「やっ、弥生です。三月の弥生と同じ字を書きますっ。」
麗香は弥生の頬を指でなぞりながら話を続けた。
「そう、弥生っていうの。あなたにぴったりのかわいいお名前ね。わたしの事は麗香って呼んでちょうだいね。弥生、これからもよろしく。」
「はひっ。よ、よろしくお願いしますっ。麗香さん。」
「ふふふ。かわいい。」
---女性に頬を触られただけなのに、なんでこんなにドキドキしてるんだろう。でも、麗香さん、綺麗だなぁ。迫力美人。家柄とかよさそう。
佐伯が口を開く。
「じゃあ次は谷田部くん」
左側奥の男性が立ち上がった。
「はじめまして。谷田部健一っていいます。4年です。この研究室に来て、2年目になります。最初は戸惑うかもしれないけど、わからないことがあったら、なんでも聞いて。よろしく。」
ニコッと笑った笑顔が爽やかで、一瞬ドキッとした。
「じゃあ最後に岡本くん」
左側手前、昨日の宅配業者の男が立ち上がった。
「岡本っていいます。去年からこのゼミにいます。よろしく。」
麗香が話に割ってはいる。
「あら、タローちゃん、ちゃんとフルネーム言わなきゃ。」
---ん?タローちゃん?
「べ、別にいいじゃないっすかっ。下の名前なんてっ。」
「だめだめ。せっかくいい名前なんだから、ちゃんと言わないと。」
谷田部がフォローに入った。
「弥生ちゃん、こいつね、岡本太郎っていうの。爆発しそうな名前でしょ?」
「ぷ」
弥生は笑いそうになって慌てて口を抑えた。
「あ、今、笑ったな。」
顔を真っ赤にして岡本が弥生を睨む。しかし怒っているというわけではなさそうだ。
「立花弥生です。お世話になります。」
岡本の顔を見た時はこのゼミに入るのをやめようかとも思ったが、他の三人は素敵な人だし、何より昨日は痴漢が送って来た荷物と、少しだけ自分が無防備だったせいもあると思った。先輩たちにからかわれている岡本は昨日とは別人のようで、これが岡本の本来の姿なのではないかと思った。
「では、立花さん。このゼミの研究内容を説明しますね。こちらへどうぞ。」
佐伯が弥生を手招きする。
弥生が佐伯のところに行こうとしたところ、床にあったパソコンのケーブルに足をかけて転んでしまった。
パソコンが引っ張られ、机の上にあった実験用のビーカーが倒れた。
弥生はその中身を頭からかぶってしまった。
一同が一瞬息をのむ。
佐伯が真っ先に口を開いた。
「立花さんっ。飲まないでくださいっ」
「え?」
けほっけほっ。ごくん。
「飲んじゃいました…」
再び全員が固まる。
口を開いたのはやはり佐伯だった。
「綾小路さん、立花さんをすぐシャワー室へ。岡本くん、綾小路さんのフォローについてください。谷田部くん、解毒剤を作るので、手伝ってくださいっ」
---え?ええ??解毒剤???
「弥生、ごめんなさいね」
そういうと麗香は弥生の衣服に手をかけた。
「きゃ、きゃあっ」
あっという間に身ぐるみを剥がされた。そしてカーテンぐらいある大きな布で弥生を包むと、岡本に担がせた。
「タローちゃん、シャワー室までダッシュよっ」
---えっ。えーっ
ミノムシのようにされた弥生を岡本は肩に担ぎ走りはじめた。
そんな3人を佐伯と谷田部は見送った。
完全に3人の姿が見えなくなると、2人は互いの顔を見た。
「先生、どうします?彼女、飲んじゃいましたねえ。」
「困りましたねぇ。」
「先生、ちっとも困ってなさそうですよ?」
「それは困りましたねぇ。」
2人は含みのある笑みを浮かべていた。
一方弥生は、まだ岡本に担がれていた。
布越しではあるが、岡本の大きい手を太ももに感じ、弥生はドキドキしていた。
---落ちないように支えてくれているだけじゃないのよ。なにドキドキしてるの?私。でも、なんだか手がだんだん上の方に上がってくる?ど、どうしよう。なんか…カラダが、ヘン…。
「れっ麗香さんっ。ヤバイっす。俺、反応してきちゃったっす」
「えっ。弥生っ。意識をしっかり持ちなさいっ。こんなところで撒き散らしたら、大変なことになっちゃうわよっ」
---撒き散ら…す?大変なこと…?。それよりも…。岡本さんの手が私の太ももからお尻にずれてきて…。カラダがアツく…なってきちゃ…た…。
「そこの角を曲がったらシャワー室よっ。」
バタンっ
岡本は勢いよくシャワー室に入り、コックを捻る。
「冷たっ。」
弥生は思わず声をあげる。
「ご、ごめんっ。」
水で濡れたミノムシ状の布を開くと、中から弥生の大きいが形の良い乳房が出てきた。
「あっ。」
岡本は声をあげたまま目を離せなくなった。
シャワーに打たれたまま、しばらく2人は見つめあった。
「立花さ…ん…」
岡本は弥生の唇に自分の唇を重ねようとしたが、あとからきた麗香に後頭部をはたかれ、我に返った。
「ごっごめんっ。」
岡本は弥生に詫びをいれると、シャワー室から出て行った。
麗香があとを引き取った。
「弥生。できる限り、よく洗いなさい。いいこと?」
---なん…なんだ…ろう?
---なんか、カラダが…火照って来て…。疼いて…
「れ…いか…さん…」
「ま、まずいわっ。私までクラクラきちゃったわ。弥生。早くお洗いなさいっ」
そういうと麗香は弥生の頭からシャワーを浴びせた。
弥生は一皮剥けたのではないかと思うほど、時間をかけ、隅々まで身体を洗った。
麗香が研究室に予備としておいてあった衣類を貸してくれた。
---麗香さんのショーツ、意外にエグい…
前は黒のレース、後ろはTバックだった。
それとお揃いのブラジャーはアンダーもカップも小さく、着けることができなかった。
それを見ていた麗香は複雑そうだった。
「弥生のおっぱい、大きいわねぇ。岡本くんに見せちゃダメよ。あの子おっぱいフェチらしいから。」
---麗香さん、アウトです。もう2回もみられました。しかもそのうちの1回は舐められちゃいました…
「しかし、困ったわね。このままTシャツを着ると、目立っちゃうわね。」
麗香は腕を組んで悩み始めた。
「何がですか?」
麗香は振り向くと、弥生の胸の膨らみの、一番高いところを指でグリグリし始めた。
「ここよ。ここ。」
「あんっ。」
弥生が胸元を見てみると、確かに少しきつめのTシャツに、ポッチが二つはっきりと浮き出ている。
「しょうがないわね。やっぱりこれでいくしかないかしら」
そういうと麗香はどこから取り出したのか、手に絆創膏を持っていた。
「ま、まさか麗香さん…」
麗香に連れられて研究室に戻った弥生は、佐伯と谷田部の顔色が暗いことに気がついた。
「あの…。申し訳ありませんでした…」
弥生が謝ると、佐伯は笑みを浮かべながら気にしなくて良いと答えた。
しかしその声も、少し元気がないように思えた。
「あのビーカーには、何が入っていたんですか?」
誰も口を開かない。
弥生はますますいたたまれない気持ちになってきた。
---大切なものだったんだ!私、私っ。なんてことをしちゃったんだろう。
佐伯が口を開いた。
「立花さん、これ解毒剤ですから、飲んでください。といっても、毒ではないんですよ。ただちょっと強い効果のあるクスリなんです。」
液体が入った試験管を渡された。
「あの…。あの中身は、他にストックがあったりするんでしょうか?」
一同の顔がさらに暗くなる。
「あれはですね、あれしかないんです。他のビーカーに入っていたものはすべて失敗してしまって。実験データも取れたので、そろそろ臨床実験を、と思っていたんです。なので、カラダに毒ではないことは保証しますよ。ただ、一応それは飲んだ方がいい。」
弥生は少し考え込んだあと、口を開いた。
「あの…。良かったら、私から臨床データは取れませんか?実験で体に害がないことはわかってるんですよね?台無しにしてしまったのは私のせいなので…。私にはこのくらいしかできることが無いんですが…」
一同の顔が上がった。
全員が弥生の顔を見つめている。
「立花さん、ありがとう。気持ちだけ受け取っておきますよ。さあ、飲んでください。」
佐伯が手元の液体を飲むようにすすめる。
「それに、立花さんはあれがなんのクスリかしらないでしょう?だめですよ。簡単に実験台になるなんて言っては。」
「いいえっ。本当に、大丈夫ですっ。私で役にたてることがあれば、なんでも言ってくださいっ」
四人は顔を見合わせ、お互いの意思を確認した。
佐伯が弥生の正面に立ち、頭を下げた。
「立花さん。ありがとう。恩にきます。あれは我々の最後の希望だったんです。申し訳ないが、あなたでデータを取らせてください。」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。」
頭を下げている佐伯の口角が上がったのを、弥生は知る由もなかった。
これから、弥生の淫靡で淫らな研究室生活が始まるのである。
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