年下彼氏#05

　
　
カチャカチャとベルトを外す音がする。

熱に茹だる頭で、その音が意味するところを考える。頭ではダメだとわかっている。でも、躯が欲している、彼を。

「千賀子・・・。」

私の片脚を手で持ち上げて、下着を脇に寄せ、下からゆっくりと私のナカに入ってくる。

ホテルに入ったのはほんの数分前。部屋に入りシャワーも浴びず、ベッドにも行かず、むっくんに至っては靴すら脱がず、私たちは繋がった。

「千賀子・・・・。熱い。千賀子のナカ・・・・熱い。・・・・はぁっ。」

根元まで私のナカに入り、むっくんが息を吐く。その息は熱を帯びていて、色っぽい。

「むっくんの顔・・・・エロい。たまらない・・・。」

むっくんの両頬に手を添えて、顔を自分へと向けさせる。

口を少し開き、切なげに眉をひそめている。

「千賀子のナカが気持ちよすぎて・・・。俺、余裕ない。でも、千賀子もエロい・・・。」

そういって私の唇を指で一周撫でたあと、人差し指で唇を下に押して少し開けた口に指を入れる。

私の口の中をかきまわすように人差し指を動かす。私はむっくんの指に舌を絡ませるように舐め続ける。

むっくんの腰がその動きに合わせるように円を描く。

「千賀子の唇、やっぱりエロい。上のも下のも、俺のをうまそうに喰らってる・・・・。」

うっとりと私を見つめながらそう言うむっくん。でもその表情はだんだん苦しげに切なげに変わっていく。

「千賀子・・・・。ダメ。も、俺、ダメ。もう、もうっ。」

そう言うや否や、腰を激しく動かし始めた。

私の躯が上下に激しく動く。

むっくんに突き上げられて、私ももう余裕がなくて・・・・。

「むっくんっ。はぁっ。むっく・・・っっ。」

「千賀子、名前呼んで。直樹って。直樹愛してるって、言ってっ」

息を吐きながら、私を突き上げながらむっくんがそう叫ぶ。

「む・・・・直樹っ。なお・・・はあぁっ。直樹っ。愛してるっ。直樹ぃっ。」

「俺もっ。千賀子、愛してる。あ、もうダメ。千賀子っ。チカ・・・・ッ」

直樹が急いで私からモノを引き抜く。その肉襞をこすられるような刺激に、私は躯を仰け反らせ、達してしまう。

直樹も引き抜くと同時に精を吐き出す。

私の太ももにかかった白い液体が、ゆっくりと線を描きながら下へと垂れていく。

私を壁に押し付けるように抱きしめる直樹。私も直樹の背中へ手を回し、ふたりはそのまま無言で肩で息をする。

やがて息が整うと、どちらからともなく視線を合わせ、どちらからともなく唇を重ねる。

今日初めてあったばかりの男に、なぜこんなに惹かれるのか。

今日初めてあったばかりの男に、なぜこんなに溺れてしまうのか。

それをさぐるように、私は直樹の舌を貪るように舐め回す。直樹も私の全てを喰らい尽くすように応戦する。

直樹は私を抱き上げ、ベッドへとゆっくりと下ろす。

そして先程の激しいセックスとは異なり、ゆっくりと私の躯を頭のてっぺんから脚の指の先まで愛撫する。

少し骨ばったゴツゴツとした男らしい指が、私の躯のラインを確かめるように、そしてときにそのラインを崩すように愛撫する。

「はぁっ。あぁっ。」

私の口から熱い息が、甘い声とともに漏れると、直樹は満足げに微笑むと髪を空くように頭を撫でてくれる。

私達はこの後、時間が許す限り繋がり続けた。






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