俺様王子とヒミツの契約#06
まりあは部屋着を着て、脱衣所を出た。
寝室に入るとクローゼットの奥から、普段着ないシャツを取り出す。
それは少し落ち着いた色の男物のシャツだった。
そのシャツに、数秒顔を埋める。
---会いたいな…。
おもわずしんみりしてしまった自分を奮い起こし、リビングへ入った。
助けた男のところにいくと、シャツを手渡す。
「さっきのシャツは洗って返すから。とりあえずこれ着て。」
男はキョトンとする。
「俺、さっきのシャツでいいよ?なんで?」
屈託のない笑顔で質問され、まりあはドキッとする。
「さっき、私の肌に触れたし…。」
男がにぱっと笑った。
「なんだ、それだけ?ぜんぜんいいよ。むしろまりあの匂いがついてるやつがいいっ。」
まりあは赤面する。
「ゼッタイ洗って返すからっ。」
語尾を強めに言うと、男は叱られたワンコのようにシュンとする。
---だって、まりあ以外の匂いがするよ・・・
そんなことを思いながら、それでもいそいそとシャツに手を通す。
男がシャツを着るのを待って、まりあはクチを開いた。
「いろいろ、たくさん聞きたいことがあるわよ。」
「どうぞ、ご随意に。」
慇懃無礼に教育係風の男が答える。
---落ち着け、私。
「まず、アンタ達は何者?どうやって入ったの?そもそもこれは何っ?!」
左手を突き出し、少し声が上ずりながら詰問口調で問う。
---ダメだっ全然落ち着けないっ
まりあは立ち上がると冷蔵庫からビールを取り出しくいっと煽る。
「飲む?」
一応聞くと、先程のワンコのような男の目が輝いていた。尻尾があったら、盛大に振り切れているところだろう。
そんな男を教育係風の男が視線で嗜める。
きゅうぅん、という声が聞こえてきそうで、少し微笑ましい気持ちになる。
---あのエロ太郎以外は、そんなに悪いやつじゃないのかな?
そう思いながら、ビールを何本か取り出すと、元の場所に座った。
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