すっぴん代議士と脚フェチSP#20
1、2、3で建物の陰に飛び込む。
俺たちの動きを追って地面に弾が跳ねる。
「このままホテルまで走るぞ。走れるか?」
「ええ。」
「真中っ!!援護する。行けっ。」
竹下さんが叫ぶのと同時に俺たちは走り始める。
背後で応戦する音がする。
竹下さんは無事だろうか。
しかし今はゆう子の安全を確保することだけを考える。
あの角を曲がって橋を渡れば、もうホテルは目の前だ。
俺はこの時、ホテルまであと少しだということで、油断していたのかもしれない。
ホテルまで最後の直線に入り橋を渡っている最中。
ヤツは現れた。
パシュッ
俺の左胸が熱くなる。その反動で俺は身が翻り、地面に手をつく。
しかしゆう子をしゃがませ、その上に覆いかぶさる。
狙撃だ。
公園のヤツが、ゆう子を狙っている。
真っ正面からだった。身を隠すモノは何もない。
俺の背中に再び灼けつくような痛みが走る。
「ゆう子。泳げるか?」
俺の腕の中、ゆう子は涙をいっぱい溜めて、弱音を吐かないよう口を真一文字に結び、うなづく。
「俺が立ち上がってヤツの気を引くから、お前はその隙に川へ飛び込め。橋の下を泳げば、ホテルにそのまま入れるボードウォークがある。そこからホテルに入るんだ。わかったか?」
ゆう子は目を見開いたまま何もしゃべれず、ただ頷く。
「後ろは振り返るな。まっすぐ前を向け!いいなっ。行くんだ、ゆう子っ」
俺は立ち上がり、ゆう子を突き飛ばした。
ゆう子は俺を見たまま川に落ちた。
ゆう子。がんばれ。お前もお前の戦場で戦って来いっ。
俺は薄れて行く意識の中で、ゆう子にエールを送った。
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