淫猥病棟#79~ソノツモリ~
背中に春奈の手が回るのを感じた黒羽は、春奈から唇を離し、再びギュッと抱きしめる。
「葛西・・・・。」
春奈の髪に指を絡ませ、そして春奈の細腰を引き寄せながら、強く抱きしめる。
「と、透さん。本当に、私、行かないと。」
まるで離したくないといわんばかりに、黒羽の腕に力が入る。
「透さん・・・。」
「今晩、俺んち来いよ。」
「え?」
春奈が顔を上げる。
その春奈にまっすぐ視線を落としながら、黒羽は妖艶に笑う。
「帰さないから。そのつもりで来い。」
「!!!」
春奈は真っ赤になって黒羽の胸に顔を埋めた。
そして、ゆっくりと小さく頷いた。
そして夕方。
春奈は申し送りを終え、更衣室で私服に着替える。
---どうしよう。なんだか今になって恥ずかしくなってきちゃった。
『帰さないから。そのつもりで来い。』
---そのつもりって、そういうつもりですよね?
ロッカーの扉をパタンと閉めると、少し紅潮した頬で更衣室を後にした。
黒羽の家につくと、呼び鈴を鳴らす。
するとすぐに愛が出てきた。
「あっ。おねーちゃんっ。いらっしゃぁい。」
愛は明るく春奈を迎え入れた。
春奈はチラッと時計を見る。
もう夜の11時をまわったところだった。
健太と愛は既に寝かせた。
---緊急オペでも入っちゃったのかな・・・。
春奈は今でテーブルに伏しながら、ぼーっとしている。
そしてやがて訪れた睡魔に勝てず、まぶたが閉じていった。
しばらくすると、玄関のドアがソロソロと静かに開く。
黒羽が疲れた顔をして帰ってきた。
玄関で靴を脱ぐと、居間にいる春奈が目に入った。
黒羽は春奈の傍らに膝をつき、寝顔を覗き込む。
そしてその頬を曲げた指でさする。
「待ちくたびれたのか?」
春奈はくすぐったそうに微笑む。
「ん・・・・。」
黒羽はドキっとした。
---ったく、あいかわらず寝ながらも俺をさそいやがる。
「葛西。待たせて悪かったな。起きろ。こんなところで寝てると風邪を引くぞ。」
「あ・・・・。透さん・・・・おかえりなさい。」
その笑顔に、黒羽は心を奪われ、気がつけば春奈にキスをしていた。
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