淫猥病棟番外編4~それぞれの姫始め「黒羽×春奈」編~
「透さん、大丈夫ですか?」
春奈が心配そうに聞くと黒羽はひたいに汗を浮かべながら答える。
「あぁ・・・。もう少しで入るんだが・・・。」
黒羽の長い脚を春奈が掴み、春奈の細い肩に黒羽は手を添える。
「もう少し・・・右・・・です。」
「この辺か?」
「「あっ。入った!」」
「おい。お前ら。いかがわしい会話に聞こえるぞ?」
田代がそういうと、最初は何のことかわからなかった春奈が顔を赤くして怒り始める。
「シロチョーッ。なんてことを言うんですかっ。」
黒羽は蛍光灯を取り付けるために乗った脚立がわりの椅子から降りると、目を細め微笑みながら春奈を見ている。
「そうですよ、肇さん。肇さんの病室の蛍光灯を換えてもらっているんじゃないですか」
京子(旧姓:福田)がそう言うと、田代は豪快に笑い始める。
「春奈チャンは、ほんとからかいがいがあるなぁ。透、かわいくてしょうがないだろ。」
急に水を向けられた黒羽はジロっと田代を睨む。
「かわいくってしょうがないってよ。春奈チャン。」
田代は春奈に向かってそう言う。
「え?」
春奈が不思議そうにしていると、田代はニカッと笑って話を続ける。
「アイツがな、ああやって仏頂面になる時は、だいたい図星なんだ。」
「へぇ~。そうなんですか?」
春奈と田代はが黒羽を見ると、バチっと目が合ったあと、黒羽は黙って目を逸らす。
春奈と田代は吹き出した。
田代の病気はゆっくりと進行していたが、田代の性格もあり、その病室はいつも笑いが絶えなかった。
その日の勤務が終わり、2人は病院を出る。外は雪がちらついている。
静かな雪の夜を2人でゆっくりと歩く。
「早いですね。もう今年も終わりです。」
「あぁ。」
そう言って黙り込む黒羽に春奈は小首をかしげ聞く。
「どうかしたんですか?」
「さっきの・・・」
「はい?」
「さっきの・・・。葛西がかわいくないわけ、ないじゃないか。」
数秒たって、春奈の顔が茹でたタコのように真っ赤になる。春奈の頬に触れた雪がじゅっという音でも出ていそうな勢いで溶ける。
「葛西。今日、健太達がお泊まり会でいないんだが、よかったら一緒に新年を迎えないか?」
黒羽が春奈の手を握る。
「はい。喜んで。」
春奈はにっこりと微笑んで、黒羽の手を握り返した。
黒羽が借りている借家で、2人で並んでコタツに入り紅白を見ていた。
年末年始は急患が増えるため、いつでも病院へ駆けつけられるようにと、2人ともアルコールはとっていない。
やがて紅白も終わり、雪深い山寺の映像に切り替わる。
ご~ん、と、鐘の音が遠くに聞こえる。
春奈はコツンと黒羽によりかかる。
黒羽は腕を春奈の背中に回す。
春奈はゆっくりと目を閉じ、黒羽の唇が春奈にゆっくりと近づく・・・。
ゴォーーーン・・・
柔らかく重なる唇からお互いのぬくもりを感じる。
唇を離し、視線を交差させお互いの熱い気持ちを確認すると、再び唇を重ねる。
今度は熱く、激しく、相手の全てを求めるように唇を重ねる。
重ねた唇の下で舌は絡み合い、貪り合う。
ぬちゅぬちゃと水音が鐘の音と重なる。
黒羽は春奈のカーディガンを後ろへ脱がすと、ボタンに指をかけ、一つずつ外していく。
「除夜の鐘の音を聞きながら、煩悩の塊のようなことをしてるな、俺。」
そう言って笑うと、春奈の胸元にキスをする。
「あ・・・ん。透さ・・ん・・・。私も・・・煩悩だらけ・・・です。」
黒羽はクスッと笑うと、春奈のブラジャーの肩紐をブラウスと一緒に肩から腕へと落とす。
春奈の白い肩とそこに浮かぶピンク色の乳首に目を奪われる。
「葛西・・・」
乳首にそっと唇をあて、その感触を愉しむ。黒羽の柔らかい唇が触れるたび、春奈の乳首は逆に硬くしこっていく。
「あ・・・。透さ・・・。」
春奈は黒羽の肩に手を伸ばし、黒羽のしなやかな筋肉に指を這わす。
黒羽は春奈の指の動きから春奈の昂りを感じ、微笑みながら乳首に舌を絡め舐めあげる。
「はぁんっ。」
春奈の躯がきれいなS字を描き、仰け反る。
そのS字をなぞるように指を下へと滑らせ、太ももの内側に手を入れると今度は上へと、スカートをたくしあげるように太ももをつたいながら指を這わせる。
春奈の恥丘のふくらみを布の上から確かめると、ゆっくりとその奥に指を伸ばす。
「あ・・・んっ。透さんっ。」
「葛西・・・。すごい濡れてる・・・。」
「もう・・・。そういう恥ずかしいことを言うんだから・・・。」
布越しでもわかるほど濡れているワレメを何度もさすり、するっと下着の中に指を差し込む。
「あっ。やぁんっ。透さ・・・あぁっ。」
黒羽は春奈を慈しむようにワレメを撫で、春奈の表情がトロトロに蕩けていく。
「葛西、葛西のナカに入りたい。」
潤んだ瞳で春奈を見つめ黒羽がそう言うと、春奈は恥ずかしそうに頬を赤らめ小さくコクンと頷く。
黒羽がベルトを外しGパンを緩め自身のモノを取り出し手早くゴムを付け、春奈の下着を下ろしゆっくりとあてがう。
ゆっくり、ゆっくりと奥へと進んでいく。
「あ・・・ん・・・。幸せ。私、幸せです・・・。透さんに包まれて新年を迎えられるなんて。」
「俺も。こんな幸せな気分で新年を迎えられるなんて。葛西・・・。愛してる。」
「私も。透さん、大好きです。」
黒羽の腰が大きく、激しく動き始める。
春奈はそれを受け入れながら、黒羽の背中に手を回し、強く引き寄せるように抱きつく。
「あっ。あぁっ。透さっ。あぁっ。」
「葛西っ。葛西っっ。」
「「あぁっ。」」
2人で同時に達し、肩で息をする。
そして軽くキスをして目を合わせ微笑み合う。
「あけましておめでとう。今年もよろしく。」
「あけましておめでとうございます。こちらこそよろしくお願いします。」
お決まりのセリフを言って2人ともおかしくなり、フッと笑い合う。
そして唇を重ね、強く抱き合い、再びお互いを求めあった。
おしまい
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春奈が心配そうに聞くと黒羽はひたいに汗を浮かべながら答える。
「あぁ・・・。もう少しで入るんだが・・・。」
黒羽の長い脚を春奈が掴み、春奈の細い肩に黒羽は手を添える。
「もう少し・・・右・・・です。」
「この辺か?」
「「あっ。入った!」」
「おい。お前ら。いかがわしい会話に聞こえるぞ?」
田代がそういうと、最初は何のことかわからなかった春奈が顔を赤くして怒り始める。
「シロチョーッ。なんてことを言うんですかっ。」
黒羽は蛍光灯を取り付けるために乗った脚立がわりの椅子から降りると、目を細め微笑みながら春奈を見ている。
「そうですよ、肇さん。肇さんの病室の蛍光灯を換えてもらっているんじゃないですか」
京子(旧姓:福田)がそう言うと、田代は豪快に笑い始める。
「春奈チャンは、ほんとからかいがいがあるなぁ。透、かわいくてしょうがないだろ。」
急に水を向けられた黒羽はジロっと田代を睨む。
「かわいくってしょうがないってよ。春奈チャン。」
田代は春奈に向かってそう言う。
「え?」
春奈が不思議そうにしていると、田代はニカッと笑って話を続ける。
「アイツがな、ああやって仏頂面になる時は、だいたい図星なんだ。」
「へぇ~。そうなんですか?」
春奈と田代はが黒羽を見ると、バチっと目が合ったあと、黒羽は黙って目を逸らす。
春奈と田代は吹き出した。
田代の病気はゆっくりと進行していたが、田代の性格もあり、その病室はいつも笑いが絶えなかった。
その日の勤務が終わり、2人は病院を出る。外は雪がちらついている。
静かな雪の夜を2人でゆっくりと歩く。
「早いですね。もう今年も終わりです。」
「あぁ。」
そう言って黙り込む黒羽に春奈は小首をかしげ聞く。
「どうかしたんですか?」
「さっきの・・・」
「はい?」
「さっきの・・・。葛西がかわいくないわけ、ないじゃないか。」
数秒たって、春奈の顔が茹でたタコのように真っ赤になる。春奈の頬に触れた雪がじゅっという音でも出ていそうな勢いで溶ける。
「葛西。今日、健太達がお泊まり会でいないんだが、よかったら一緒に新年を迎えないか?」
黒羽が春奈の手を握る。
「はい。喜んで。」
春奈はにっこりと微笑んで、黒羽の手を握り返した。
黒羽が借りている借家で、2人で並んでコタツに入り紅白を見ていた。
年末年始は急患が増えるため、いつでも病院へ駆けつけられるようにと、2人ともアルコールはとっていない。
やがて紅白も終わり、雪深い山寺の映像に切り替わる。
ご~ん、と、鐘の音が遠くに聞こえる。
春奈はコツンと黒羽によりかかる。
黒羽は腕を春奈の背中に回す。
春奈はゆっくりと目を閉じ、黒羽の唇が春奈にゆっくりと近づく・・・。
ゴォーーーン・・・
柔らかく重なる唇からお互いのぬくもりを感じる。
唇を離し、視線を交差させお互いの熱い気持ちを確認すると、再び唇を重ねる。
今度は熱く、激しく、相手の全てを求めるように唇を重ねる。
重ねた唇の下で舌は絡み合い、貪り合う。
ぬちゅぬちゃと水音が鐘の音と重なる。
黒羽は春奈のカーディガンを後ろへ脱がすと、ボタンに指をかけ、一つずつ外していく。
「除夜の鐘の音を聞きながら、煩悩の塊のようなことをしてるな、俺。」
そう言って笑うと、春奈の胸元にキスをする。
「あ・・・ん。透さ・・ん・・・。私も・・・煩悩だらけ・・・です。」
黒羽はクスッと笑うと、春奈のブラジャーの肩紐をブラウスと一緒に肩から腕へと落とす。
春奈の白い肩とそこに浮かぶピンク色の乳首に目を奪われる。
「葛西・・・」
乳首にそっと唇をあて、その感触を愉しむ。黒羽の柔らかい唇が触れるたび、春奈の乳首は逆に硬くしこっていく。
「あ・・・。透さ・・・。」
春奈は黒羽の肩に手を伸ばし、黒羽のしなやかな筋肉に指を這わす。
黒羽は春奈の指の動きから春奈の昂りを感じ、微笑みながら乳首に舌を絡め舐めあげる。
「はぁんっ。」
春奈の躯がきれいなS字を描き、仰け反る。
そのS字をなぞるように指を下へと滑らせ、太ももの内側に手を入れると今度は上へと、スカートをたくしあげるように太ももをつたいながら指を這わせる。
春奈の恥丘のふくらみを布の上から確かめると、ゆっくりとその奥に指を伸ばす。
「あ・・・んっ。透さんっ。」
「葛西・・・。すごい濡れてる・・・。」
「もう・・・。そういう恥ずかしいことを言うんだから・・・。」
布越しでもわかるほど濡れているワレメを何度もさすり、するっと下着の中に指を差し込む。
「あっ。やぁんっ。透さ・・・あぁっ。」
黒羽は春奈を慈しむようにワレメを撫で、春奈の表情がトロトロに蕩けていく。
「葛西、葛西のナカに入りたい。」
潤んだ瞳で春奈を見つめ黒羽がそう言うと、春奈は恥ずかしそうに頬を赤らめ小さくコクンと頷く。
黒羽がベルトを外しGパンを緩め自身のモノを取り出し手早くゴムを付け、春奈の下着を下ろしゆっくりとあてがう。
ゆっくり、ゆっくりと奥へと進んでいく。
「あ・・・ん・・・。幸せ。私、幸せです・・・。透さんに包まれて新年を迎えられるなんて。」
「俺も。こんな幸せな気分で新年を迎えられるなんて。葛西・・・。愛してる。」
「私も。透さん、大好きです。」
黒羽の腰が大きく、激しく動き始める。
春奈はそれを受け入れながら、黒羽の背中に手を回し、強く引き寄せるように抱きつく。
「あっ。あぁっ。透さっ。あぁっ。」
「葛西っ。葛西っっ。」
「「あぁっ。」」
2人で同時に達し、肩で息をする。
そして軽くキスをして目を合わせ微笑み合う。
「あけましておめでとう。今年もよろしく。」
「あけましておめでとうございます。こちらこそよろしくお願いします。」
お決まりのセリフを言って2人ともおかしくなり、フッと笑い合う。
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